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限界Lovers
第22章 鈴木将太の憂鬱3
瑞希ちゃんのパンツを前に動けない僕。


無造作な横座りは惜し気もなく布一枚で被われた大事な場所を僕に見せる。


「…鈴木さん、消ゴムあった?」


「!」


その声で一気に現実に。


「あ、あったよ!」



飛び起きて薄い手のひらに消ゴムを置くと、突然消ゴムごとギュッと手を握られた。


「み、瑞希…ちゃん?」


「………」


えっ…この状況…


じっと僕を見つめる瑞希ちゃんにヤバイくらいドキドキする。


ーーーーその時だった。


ピンポーン



「だ…誰か来た」


「………」


瑞希ちゃんは何も言わない。
ひんやりとした瑞希ちゃんの手をすり抜け逃げるように玄関に飛び出すと。


「こんばんはー!」


隣のバカップル…


「今夜餃子作ったんだけど作りすぎちゃって…良かったらお裾分けどうぞ」


皿に山盛りの餃子をみなみちゃんがニコニコ差し出す。


「ニンニク多目に入れといたから…精つくぞ!」


小声で彼氏が僕に囁く。


二人はハートが描かれたペアのパーカーを着て、チラチラとウチの中を覗き見している。


「いるんだろ?彼女」


「どんな子かな…」


二人ともワクテカしすぎだから!


「紹介しろよ」


「いや…」


「会わせて?」


「だ、ダメ」


…みなみちゃんが目を輝かせ僕を見るけど駄目だから!と思った矢先。


「鈴木さん…お客さん?」


ひょっこり瑞希ちゃんが姿を現し…


「!!!!!」


二人は同じリアクションで固まった。


「…制服か」


「は、犯罪?」


「違っ…!」


コソコソする僕たちに不思議そうな瑞希ちゃん。


「お友だちなら私、帰った方がいいですか?」


「やっ…友達じゃなくて…」


「ただの隣人なので!」


「気にしないで!?」


慌てふためく二人は僕に餃子を押し付けた。


「良かったら二人で食べてね!」


…餃子を?


「あとこれ…男は持久力だから!」


エナジードリンク??


そしてバカップルは慌ただしく帰って行った。


一体何がしたかったんだ!




「みなみ…みなみも制服…」


「現役みたいにいかないよ…」


「いいの、俺はみなみの制服がいいんだから!」




遠ざかる度二人の声は小さくなり、そしてドアの音と共に消えた。



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