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限界Lovers
第23章 悶々しちゃうの
遥斗がインターホンを押すとスピーカーからお母さんの声。
「はい」
「俺」
「あっ!待ってね…お父さーん!遥斗が帰ってきたわよー」
お母さんの興奮がインターホンからダダ漏れで微笑ましくて笑ってしまった。
「なんか可愛いお母さんだね」
「落ち着きがないだけ」
少しして人の気配と鍵の開く音がして、玄関のドアが開いた。
「おかえり」
「ただいま」
お母さんは嬉しそうに遥斗を見上げた。
……あら?強烈なカンジはしないかも。
それからお母さんと目が合いボーッと見てた私はハッと姿勢を正す。
「あのっ!わたくし…」
「お袋、この子が話した…」
「ああっ!ハイハイ…聞いてますよ、ミノリちゃん!」
パンと両手を叩いてお母さんはニコニコしてるけど…
「…惜しいです、みなみです…」
「あらっ!」
お母さんは“またやっちゃった!?”的なリアクションで、遥斗は苦笑い。
これかな…アユミさんが言ってた“彼女の名前間違えて大騒動云々”…って。
玄関先でそんなやり取りをしていると中から男の人の声がした。
「母さん、そんなとこにいつまでも居ないで上がってもらいなさい」
「あっ!そうね。どうぞ、みなみちゃん」
名前を覚えてもらえたことにホッとしながら中に招き入れられるとダンディーなおじ様が。
「遥斗、どうだ仕事は」
「まあ…どうにか」
「そちらが彼女か」
「は、はいっ!遥斗さんとお付き合いさせていただいてます、一ノ瀬みなみと申します!」
ペコリと頭を下げるとおじ様は優しく笑ってくれた。
笑った時の目の形が遥斗にそっくりで一気に親近感が沸いた。
アユミさんが急かすからどんなに怖いご両親かとちょっと怯えてたけど、とりあえず無駄な肩の力は抜けそうだ。
お義父さんお義母さんに招かれるままお邪魔して初めてリビングに上がる。
リビングには小さい頃の遥斗とアユミさんの写真が飾られていた。
「か、可愛い!!」
可愛いー!可愛いー!!
大きな千歳飴の袋を持って羽織袴に不機嫌顔の遥斗、真新しいランドセルを背負い笑顔の遥斗、ダボダボの学ランを着た幼い顔の遥斗、アユミさんも節目節目に加えピアノの発表会だろうか、ドレスを着ていたり成人式の写真なんかもある。
「はい」
「俺」
「あっ!待ってね…お父さーん!遥斗が帰ってきたわよー」
お母さんの興奮がインターホンからダダ漏れで微笑ましくて笑ってしまった。
「なんか可愛いお母さんだね」
「落ち着きがないだけ」
少しして人の気配と鍵の開く音がして、玄関のドアが開いた。
「おかえり」
「ただいま」
お母さんは嬉しそうに遥斗を見上げた。
……あら?強烈なカンジはしないかも。
それからお母さんと目が合いボーッと見てた私はハッと姿勢を正す。
「あのっ!わたくし…」
「お袋、この子が話した…」
「ああっ!ハイハイ…聞いてますよ、ミノリちゃん!」
パンと両手を叩いてお母さんはニコニコしてるけど…
「…惜しいです、みなみです…」
「あらっ!」
お母さんは“またやっちゃった!?”的なリアクションで、遥斗は苦笑い。
これかな…アユミさんが言ってた“彼女の名前間違えて大騒動云々”…って。
玄関先でそんなやり取りをしていると中から男の人の声がした。
「母さん、そんなとこにいつまでも居ないで上がってもらいなさい」
「あっ!そうね。どうぞ、みなみちゃん」
名前を覚えてもらえたことにホッとしながら中に招き入れられるとダンディーなおじ様が。
「遥斗、どうだ仕事は」
「まあ…どうにか」
「そちらが彼女か」
「は、はいっ!遥斗さんとお付き合いさせていただいてます、一ノ瀬みなみと申します!」
ペコリと頭を下げるとおじ様は優しく笑ってくれた。
笑った時の目の形が遥斗にそっくりで一気に親近感が沸いた。
アユミさんが急かすからどんなに怖いご両親かとちょっと怯えてたけど、とりあえず無駄な肩の力は抜けそうだ。
お義父さんお義母さんに招かれるままお邪魔して初めてリビングに上がる。
リビングには小さい頃の遥斗とアユミさんの写真が飾られていた。
「か、可愛い!!」
可愛いー!可愛いー!!
大きな千歳飴の袋を持って羽織袴に不機嫌顔の遥斗、真新しいランドセルを背負い笑顔の遥斗、ダボダボの学ランを着た幼い顔の遥斗、アユミさんも節目節目に加えピアノの発表会だろうか、ドレスを着ていたり成人式の写真なんかもある。