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限界Lovers
第24章 雲行き
「数が合わない…」


「えっ?」


ボソボソ言ってうずくまるみなみ。


「付き合う定義って何?みなみの頭が固いだけ?」


明らかに様子がおかしい。


「み、みなみ?」


「遥斗はどんな高校生だった?」


「……部活に明け暮れて」


「女友達多かったの?」


「普通…じゃないかな」


「………」


なんなんだよこの空気!
超怖えー!!


「ハグは友達ともするもの?並木さんともする?」


「しないだろ」


殴られるだろ。


「みなみが男友達とチューしたら?」


「は?」


「…男の子と抱き合ってチューしてもやましい気持ちがなければいい?」


「ダメに決まってるだろ!俺以外に指一本触れさせるなよ」


「……昔の事でも?」


ポロポロ涙をこぼすみなみ。


「む、昔の事なら遥斗は許す?」


「何言ってるんだよ…」


まさか…みなみに限って…
心臓がドキドキしてきた。


みなみがそんなに経験豊富だったとは到底思えないが…もし仮にそうだったとしたら。


「もしそうだとしても…みなみはみなみだから…」


すっげー複雑だけど俺と出会う前の「過去」なら受け入れるしかない。


「…平気なんだ」


「平気…ではないな。その男を思うと腸煮えくり返りそうだけど…仕方ないだろ、過去の話なら」


「……みなみは割りきれなかった」


ブワッと涙が溢れたと思ったら隣の部屋に走っていき、小さな紙袋を持ってみなみが戻ってくる。


「割りきれなかったコレ!!!!」


そしてテーブルにぶちまけたのは…


「げっ…」


高校時代のプリクラだ。


「こんなに沢山一体どうして…」


「ホラ!これ五人以上となんかラブラブだよ!?これなんかチューしてるしこれなんか胸触ってない!?」


「いや…」


「数合ってないし!こっちなんか“結婚しようね”だって…遥斗が結婚するのみなみじゃないんじゃないの!?」


「これは…」


黒歴史…
できることならみなみには見られたくなかった。


「遥斗は好きでもない子とこういうことできるの?今もできる?」


プリクラの俺は凄く楽しそうに笑っていた。
それが楽しかったんだろう。


日和の事言えないな…
目の前で泣くみなみを見ながら情けなくなった。

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