この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
限界Lovers
第25章 展開
お兄さんの所にまず言いに行くべきだったんだろうか…
ガックリ肩を落とす俺。
「あー、でも平気平気。父親の私が良いと言ったんだ…大丈夫…多分」
お父さんはなんだか頼りない。
そして何か言われれば言われるほど不安になるのは何故だろう。
「そうそう、遥斗くんなら大丈夫!」
お母さんも根拠のないこと言うのやめて欲しい…
「もし反対されたら駆け落ちでもしちゃえば?ハハッ」
「………」
それでも流れ的には「結婚」の方向に話は流れていて…
大丈夫…なんだろうか。
夕飯をご馳走になってみなみの家を後にする頃、時間は既に八時を回っていた。
「…なぁ、俺たち結婚できるのかな」
「でしょ?お父さんいいよって言ってたじゃない」
「…猫の子貰うんじゃないんだから可愛いみなみをあんな軽く…全く…」
OKを貰ったくせに腑に落ちずブツブツ一人愚痴が出てしまう。
そんな俺をみなみは「遥斗の方がお父さんみたい」と呑気に笑った。
「…そうだ、みなみ帰る前にちょっと寄るよ」
「えっ?どこに?」
時計を見てみなみの手を引いて足を速めた。
もし今日、結婚を認めてもらえたら帰り道にと決めていたことがある。
手を繋いだまま向かったのは婚約指輪を買ったジュエリーショップ。
…そう、認めてもらえたら指輪を取りに行こうと決めていたのだ。
高級ブランド店の店員はよく教育が行き届いていていつ来ても快い対応をしてくれる。
緊張気味のみなみと俺の前に指輪が運ばれ、確認したりサインしたりして受け取った指輪を持ち家に向かう。
この指輪がみなみの指に嵌められると思うとどこかくすぐったくて嬉しくて。
「…なぁ、帰る前に駅前の公園のイルミネーション見てかない?」
「うん!」
俺の思い付きにみなみは頷いた。
駅前の公園には毎年様々なイルミネーションが施される。
こういうのが大好きなみなみにちょっとしたサプライズをしてやりたいと悪戯心が疼く。
「うわぁ…綺麗…夢の世界みたいだね」
「なんだよその感想」
ずっと手を繋いで周っていたが天使のモニュメントを前にみなみが手を離して走り出す。
「転ぶなよ」
「転ばないって!…ねぇ、これ目を瞑ってボタン押して心の中で願い事を唱えて赤いハートが点灯してたら願いが叶うんだって」
ガックリ肩を落とす俺。
「あー、でも平気平気。父親の私が良いと言ったんだ…大丈夫…多分」
お父さんはなんだか頼りない。
そして何か言われれば言われるほど不安になるのは何故だろう。
「そうそう、遥斗くんなら大丈夫!」
お母さんも根拠のないこと言うのやめて欲しい…
「もし反対されたら駆け落ちでもしちゃえば?ハハッ」
「………」
それでも流れ的には「結婚」の方向に話は流れていて…
大丈夫…なんだろうか。
夕飯をご馳走になってみなみの家を後にする頃、時間は既に八時を回っていた。
「…なぁ、俺たち結婚できるのかな」
「でしょ?お父さんいいよって言ってたじゃない」
「…猫の子貰うんじゃないんだから可愛いみなみをあんな軽く…全く…」
OKを貰ったくせに腑に落ちずブツブツ一人愚痴が出てしまう。
そんな俺をみなみは「遥斗の方がお父さんみたい」と呑気に笑った。
「…そうだ、みなみ帰る前にちょっと寄るよ」
「えっ?どこに?」
時計を見てみなみの手を引いて足を速めた。
もし今日、結婚を認めてもらえたら帰り道にと決めていたことがある。
手を繋いだまま向かったのは婚約指輪を買ったジュエリーショップ。
…そう、認めてもらえたら指輪を取りに行こうと決めていたのだ。
高級ブランド店の店員はよく教育が行き届いていていつ来ても快い対応をしてくれる。
緊張気味のみなみと俺の前に指輪が運ばれ、確認したりサインしたりして受け取った指輪を持ち家に向かう。
この指輪がみなみの指に嵌められると思うとどこかくすぐったくて嬉しくて。
「…なぁ、帰る前に駅前の公園のイルミネーション見てかない?」
「うん!」
俺の思い付きにみなみは頷いた。
駅前の公園には毎年様々なイルミネーションが施される。
こういうのが大好きなみなみにちょっとしたサプライズをしてやりたいと悪戯心が疼く。
「うわぁ…綺麗…夢の世界みたいだね」
「なんだよその感想」
ずっと手を繋いで周っていたが天使のモニュメントを前にみなみが手を離して走り出す。
「転ぶなよ」
「転ばないって!…ねぇ、これ目を瞑ってボタン押して心の中で願い事を唱えて赤いハートが点灯してたら願いが叶うんだって」