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限界Lovers
第25章 展開
「へぇ…してみれば?」


俺たちの前にはカップルが一組居て、彼女がボタンを押して何やら真剣に祈っている。


キラキラ天使が光だし少しすると赤いハートが点灯してカップルはキャッキャとはしゃいでいた。


「…結構簡単に点くんだな」


カップルが去った後正直な感想を述べた。


「みんなに点いてんじゃないのか?」


「でもそれでもいいじゃん?みんなが幸せな気分なれるなら…」


モニュメントの前に立ちみなみが目を瞑る。


「何お願いすんの?」


「それは言っちゃダメでしょ?」


思いを溜めたような沈黙の後、みなみがボタンを押した。
モニュメントがキラキラ光だす。


「…もういいかな?」


「もう少し」


「……いいかな」


「いいよ目開けて」


みなみの隣に立ち言葉と同時に俺の方に向かせる。
何が起きているのか分からないみなみが俺を見上げ、目が合うと俺の頬は緩んでいった。


「みなみ、一生大切にする」


……こんなサプライズ寒いだろうか。
でも一生に一度ならこんな演出だって悪くないだろう。



左手を取るとみなみの手は冷きっていた。
冷たい薬指に指輪を嵌めると小さなダイヤはよく映えて。


「二人で幸せになろう」


頭上には赤いハートがキラキラしている。
涙もろいみなみがこんな時泣かないはずがない。


期待通りポロポロ涙をこぼしながら何度も頷いてみなみは抱きついた。
俺はみなみを抱きしめ返す。


ーーーまるで世界に二人きりになったような錯覚を覚えて二人の世界に浸っていると…



パチパチパチ…


まばらな拍手。
錯覚は錯覚だった…


俺たちの後ろに並んでいたカップルや家族連れが拍手をしている。
意味が分からない小さな女の子にお母さんが説明する声が聞こえ、現実に引き戻された俺はかなり恥ずかしい…


みなみを見たらやっぱり恥ずかしそうにしていて…二人で顔を見合わせ照れ笑い。
その後は急いで場を譲りまた手を繋ぐ。


指でコッソリ探ると確かに左指には俺があげた指輪。


それが嬉しくて繋いだ手をブンブン振った。


「…珍しいね、遥斗がこんなこと」


「たまにはいいだろ、今すげー嬉しいんだよ」


「サプライズまでしてくれて明日嵐が来たりして」






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