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限界Lovers
第26章 決戦は金曜日
「ん?」
「・・・いえ!」
人に歴史あり。
そんな言葉を頭に浮かべて玉美さんから目を逸らす。
そして遥斗にも・・・きっと鈴之介にも今からは想像できない過去があるんだと思った。
「カレは元気?」
「・・・はい」
「今この子んちに遥斗くんの元カノが来てるんだって」
「元カノ!?何でまた」
「分かんないんです。・・・突然来て二人は進行形で親しくて・・・連絡取り合ってる女友達なんていないって言ってたのに・・・」
「女友達じゃなくてセフレなんじゃない?」
「で、でも毎日家で夕飯は食べるし休みの日には居るし・・・出張だって切り上げて帰ってきたりするのに」
「でも遥斗くん色気あるもの・・・正直何でみなみなんだろうって不思議よ」
鈴之介は煙草に火をつけ紫煙を燻らせる。
ゆらゆらと立ち上る煙を見つめていると異次元に迷い込んだような不思議な気分になった。
セフレという言葉は私の生活にはなかった言葉で、実際聞くとなかなかショックなものだ。
それに・・・
「本当にどうして私なんだろう・・・」
プリクラの彼女たちは皆綺麗な子だった。
二十歳の私より色気もあって遥斗によく似合ってた。
日和さんだって・・・
そして私はどうして遥斗なんだろう。
初めての彼氏だから?
遥斗しか知らないから?
・・・そうじゃない。
多分そうじゃないけど確かな答えは見つけられない。
「あーあ、悩んじゃった。ママがそんなこと言うから・・・」
「悩めばいいのよ。それよりみなみが涼子に会いたいんだって、呼んであげて・・・弱ってるから」
私が頭を抱えて悩んでいる間に玉美さんが並木さんに電話をしてくれた。
「理奈ちゃんも呼んであげようかしら」
「やめなさいよ。〆切前で攻撃的になってるからこの子食われちゃうわよ」
二人の会話が耳を通り過ぎていく。
頭の中は結局遥斗で一杯で、考えれば考えるほど遥斗が恋しくて仕方なかった。
「・・・いえ!」
人に歴史あり。
そんな言葉を頭に浮かべて玉美さんから目を逸らす。
そして遥斗にも・・・きっと鈴之介にも今からは想像できない過去があるんだと思った。
「カレは元気?」
「・・・はい」
「今この子んちに遥斗くんの元カノが来てるんだって」
「元カノ!?何でまた」
「分かんないんです。・・・突然来て二人は進行形で親しくて・・・連絡取り合ってる女友達なんていないって言ってたのに・・・」
「女友達じゃなくてセフレなんじゃない?」
「で、でも毎日家で夕飯は食べるし休みの日には居るし・・・出張だって切り上げて帰ってきたりするのに」
「でも遥斗くん色気あるもの・・・正直何でみなみなんだろうって不思議よ」
鈴之介は煙草に火をつけ紫煙を燻らせる。
ゆらゆらと立ち上る煙を見つめていると異次元に迷い込んだような不思議な気分になった。
セフレという言葉は私の生活にはなかった言葉で、実際聞くとなかなかショックなものだ。
それに・・・
「本当にどうして私なんだろう・・・」
プリクラの彼女たちは皆綺麗な子だった。
二十歳の私より色気もあって遥斗によく似合ってた。
日和さんだって・・・
そして私はどうして遥斗なんだろう。
初めての彼氏だから?
遥斗しか知らないから?
・・・そうじゃない。
多分そうじゃないけど確かな答えは見つけられない。
「あーあ、悩んじゃった。ママがそんなこと言うから・・・」
「悩めばいいのよ。それよりみなみが涼子に会いたいんだって、呼んであげて・・・弱ってるから」
私が頭を抱えて悩んでいる間に玉美さんが並木さんに電話をしてくれた。
「理奈ちゃんも呼んであげようかしら」
「やめなさいよ。〆切前で攻撃的になってるからこの子食われちゃうわよ」
二人の会話が耳を通り過ぎていく。
頭の中は結局遥斗で一杯で、考えれば考えるほど遥斗が恋しくて仕方なかった。