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限界Lovers
第26章 決戦は金曜日
並木さんの家は家からそう遠くなく、妹さんが出ている為そのお部屋を貸してもらった。
並木さんのお母さんは「並木さんのお母さん」ってカンジの人で、でも見ず知らずの私を快く迎えてくれた。
「山下くんが迎えに来るまで帰らないって言っても着替えとかお金とかどうするの?」
「・・・管理会社に鍵借りて昼間荷物取りに行こうと思います」
「そう・・・でも先のこととかちゃんと考えた方がいいと思う」
「そう・・・ですね」
並木さんは変わらず冷静で、私が泊まったからといって一緒にお話ししてくれるとか約束だった遥斗の話をしてくれる訳でもなく・・・
「あの・・・」
「何?」
「な、何でもないデス」
・・・催促もしにくいったらありゃしない。
「あー・・・山下くんの話なら特にないから」
「!!」
「玉美さんの誘い断りにくそうにしてたから助けただけ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
わかってたけどね・・・何となく。
「明日あなたは仕事?」
「あ、お休みなんです。だから明日荷物取って・・・やっぱり実家に行こうかな」
「そうね、それがいいと思う。私は明日仕事だからもうねるけど」
「私も寝ます。おやすみなさい」
「おやすみ」
並木さんと別れ見慣れぬベッドに入って目を閉じた。
今が夜で二人があの家に二人きりだとか考えないように懸命に明日の予定を考える。
でもそのことが頭から離れることは結局なくて・・・
その日は一睡もできなかった。
並木さんのお母さんは「並木さんのお母さん」ってカンジの人で、でも見ず知らずの私を快く迎えてくれた。
「山下くんが迎えに来るまで帰らないって言っても着替えとかお金とかどうするの?」
「・・・管理会社に鍵借りて昼間荷物取りに行こうと思います」
「そう・・・でも先のこととかちゃんと考えた方がいいと思う」
「そう・・・ですね」
並木さんは変わらず冷静で、私が泊まったからといって一緒にお話ししてくれるとか約束だった遥斗の話をしてくれる訳でもなく・・・
「あの・・・」
「何?」
「な、何でもないデス」
・・・催促もしにくいったらありゃしない。
「あー・・・山下くんの話なら特にないから」
「!!」
「玉美さんの誘い断りにくそうにしてたから助けただけ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
わかってたけどね・・・何となく。
「明日あなたは仕事?」
「あ、お休みなんです。だから明日荷物取って・・・やっぱり実家に行こうかな」
「そうね、それがいいと思う。私は明日仕事だからもうねるけど」
「私も寝ます。おやすみなさい」
「おやすみ」
並木さんと別れ見慣れぬベッドに入って目を閉じた。
今が夜で二人があの家に二人きりだとか考えないように懸命に明日の予定を考える。
でもそのことが頭から離れることは結局なくて・・・
その日は一睡もできなかった。