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限界Lovers
第26章 決戦は金曜日
「いらっしゃいませ」
にこやかな店員さんに通された席は日当たりのいい窓際だった。
そこでアユミさんはコーヒーを、私は紅茶を注文した。
金曜昼間のファミレスは静かでゆっくりと時間が流れている。
そんな気がする。
後ろの席では主婦が子供の話しを熱心にしていて、ボーッとその会話を聞きながら緩やかな時間に身を任せた。
「・・・で、どうしたの?」
ボーッとしだした私に苛立ったのかアユミさんが急かすように話しを振った。
「えっと・・・昨日突然“日和さん”って人がうちに来てここで暮らすとか言い始めて」
「はあっ!?」
「遥斗は私に連絡取り合うような女友達はいないって言ってたんです。なのになんか親しそうっていうか・・・少なくとも久々に会ったって感じじゃなくて・・・」
「繋がってるのよ・・・繋がってたのよ!」
「・・・そうなんですかね」
「きっとそうよ!遥斗も大概だけどあの女もとんでもないんだからまだ繋がってても不思議じゃない!」
アユミさんは言い切った。
「・・・でも遥斗はずっと側に居たし・・・そんな素振りもなかったし・・・」
「馬鹿ねぇ・・・そんなん上手く隠せるわよ」
「遥斗はそんなことできる人じゃない!」
「できるわよ!できるから二股してバレて乗り込まれたんじゃない!!」
ドン!っとテーブルを叩いてアユミさんが立ち上がる。
周りの目が一瞬で私たちに向いた。
「・・・とにかく一ノ瀬さんは遥斗を過信しすぎよ。今までもそうやって良く分からないまま男と別れてきてたでしょ」
「分かりません・・・私遥斗しか付き合ったことないし」
「えっ・・・ってことはもしかして一ノ瀬さん男性は遥斗しか知らないの?」
「そうですけど・・・」
信じられないとでも言いたそうにアユミさんは目を見開いて私の手を握った。
「勿体ない!!勿体ないわよ一ノ瀬さんそこそこ可愛いのに!」
「はぁ・・・」
「あのヤリチンめ・・・自分はヤりたい放題しといて嫁には自分しか知らない子を選ぶなんて・・・その上浮気相手はなんでもござれの糞ビッチにする辺りが黒すぎる!」
アユミさんはブツブツと凄く怒っているけどよく分からない。
「遥斗のところを出たのは正解だと思う!」
「そう・・・なんですかね」
にこやかな店員さんに通された席は日当たりのいい窓際だった。
そこでアユミさんはコーヒーを、私は紅茶を注文した。
金曜昼間のファミレスは静かでゆっくりと時間が流れている。
そんな気がする。
後ろの席では主婦が子供の話しを熱心にしていて、ボーッとその会話を聞きながら緩やかな時間に身を任せた。
「・・・で、どうしたの?」
ボーッとしだした私に苛立ったのかアユミさんが急かすように話しを振った。
「えっと・・・昨日突然“日和さん”って人がうちに来てここで暮らすとか言い始めて」
「はあっ!?」
「遥斗は私に連絡取り合うような女友達はいないって言ってたんです。なのになんか親しそうっていうか・・・少なくとも久々に会ったって感じじゃなくて・・・」
「繋がってるのよ・・・繋がってたのよ!」
「・・・そうなんですかね」
「きっとそうよ!遥斗も大概だけどあの女もとんでもないんだからまだ繋がってても不思議じゃない!」
アユミさんは言い切った。
「・・・でも遥斗はずっと側に居たし・・・そんな素振りもなかったし・・・」
「馬鹿ねぇ・・・そんなん上手く隠せるわよ」
「遥斗はそんなことできる人じゃない!」
「できるわよ!できるから二股してバレて乗り込まれたんじゃない!!」
ドン!っとテーブルを叩いてアユミさんが立ち上がる。
周りの目が一瞬で私たちに向いた。
「・・・とにかく一ノ瀬さんは遥斗を過信しすぎよ。今までもそうやって良く分からないまま男と別れてきてたでしょ」
「分かりません・・・私遥斗しか付き合ったことないし」
「えっ・・・ってことはもしかして一ノ瀬さん男性は遥斗しか知らないの?」
「そうですけど・・・」
信じられないとでも言いたそうにアユミさんは目を見開いて私の手を握った。
「勿体ない!!勿体ないわよ一ノ瀬さんそこそこ可愛いのに!」
「はぁ・・・」
「あのヤリチンめ・・・自分はヤりたい放題しといて嫁には自分しか知らない子を選ぶなんて・・・その上浮気相手はなんでもござれの糞ビッチにする辺りが黒すぎる!」
アユミさんはブツブツと凄く怒っているけどよく分からない。
「遥斗のところを出たのは正解だと思う!」
「そう・・・なんですかね」