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限界Lovers
第26章 決戦は金曜日
「詳しくは言わないけど昨夜あの子ウチに泊まったから」


「はあっ?どうして!?」


「・・・とりあえずそこだけは安心して」


「・・・・・・」


意味が分からない。
分からないけどみなみが安全だったことと昨夜の所在が掴めてホッとした。


「並木さん・・・みなみが世話になりました。ありがとう」


立ち上り、並木さんに向き合って頭を下げる。


「やめてよ・・・成り行きだし寝かせただけだし」


「理由はどうあれありがたいよ」



心配事が一つ減った。


「・・・早く迎えに行ってあげれば?」


「そうは言ってもな・・・」


さっきの様子じゃただ迎えに行っても大人しく帰って来てはくれないだろう。


「意外と強いのね、彼女。“遥斗が迎えに来るまで帰らない”って・・・あそこまでキッパリ言い切られると気持ちいいわ」


「因業なんだよ。見えないだろ」


「確かに」


昨日二人で何の話をしてたんだか・・・
“帰らない”と言い張るみなみが容易に想像できて苦笑いしてしまう。


「あばたもえくぼ・・・っていうのとは違うかもしれないけど何でも可愛く思えるものなんだ?」


「・・・・・・」


「顔赤いし」


鼻で笑われ更に恥ずかしい。


「今日から実家に行くみたいよ」


「そうか・・・実家なら安心だけどお父さんお母さん心配するだろうな・・・」


「自業自得でしょ」


あーあ、と並木さんが立ち上がる。


「・・・行くね」


「えっ・・・ああ・・・」


最後、滅多に見せない笑顔を見せ並木さんが立ち去ると俺は再び一人になり・・・


「俺が迎えに行くまで帰らない・・・か」


その意味を考える。


みなみのことだ、どうせ強がり言ってても泣いてるんだろう。
―――俺の知らない所で・・・


「ヤバイな・・・」


泣き虫なみなみはちょっとの事ですぐ泣いて、数え切れないほどみなみの涙を俺は見て来た。
その度に抱きしめて胸で泣かせた。


離れて過ごす今、一人で泣くみなみを思ったら胸が痛んだ。
俺の知らない所で泣かせたくなんかなかった。



やっぱり早く迎えに行ってやらないと・・・















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