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限界Lovers
第26章 決戦は金曜日
今日こそは話をつける心積りで家に帰ると案の定日和が玄関の前で待っていて・・・
「遅い!」
「・・・なら帰れよ」
「嫌よ。何度言わせれば気が済むの?毎日こんなじゃ風邪引くから私にも鍵ちょうだい」
「ダメ、ここはお前んちじゃないの」
早くも頭が痛い。
「・・・あのさ日和・・・外で話さねぇ?」
「二人っきりになると自信ないから?」
「じゃねーよ。・・・ここは俺と彼女の家だから日和はやっぱり入れられない」
今日こそは決着をつける。
そしてみなみを連れて帰る。
「・・・分かった。その代わり奢って」
思ったよりあっさりと日和は要求を飲んだ。
それから二人で入ったのは賑やかな居酒屋。
個室は避け、カウンターにほど近いテーブル席にしてもらった。
「・・・個室じゃないんじゃつまんない」
「何が」
「こういうトコでするのもスリルあったじゃん」
「・・・・・・」
だからだよ。
だから避けたんだよ・・・
とりあえず日和はビールを、俺は烏龍茶を頼む。
「遥斗は飲まないの?」
「健康診断で引っかかって医者から止められてるんだ」
嘘だけど。
「若いのに大変ね」
「まぁ・・・俺の話はいいとしてそろそろ話してくれてもよくないか?」
「話?」
「何で突然家に来たんだよ・・・偶然見かけたからってさすがにないだろ」
「・・・・・・」
日和はしばらく黙ってたけど突然真顔になった。
「やっぱ無理?」
「無理。迷惑代で理由くらい聞かせてけよ」
日和が煙草を取り出して火を付けると細い煙が上っていく。
懐かしい匂いだと思った。
俺はこの香りが好きだった。
「今付き合ってる彼はバツイチで前の奥さんのところに娘がいるんだけど・・・」
「まさかお前が別れさせたんじゃ・・・」
「なワケないでしょ?言ったじゃない・・・もう不倫はしないって。知り合った時には別れてたの」
正直ホッとした。
日和ならやりかねないと思ってしまったから・・・
「仕事が忙しくて家族構えなかったのが奥さんは嫌だったみたい。子供が小学校に上がる時に別れたって」
「へぇ・・・」
「遅い!」
「・・・なら帰れよ」
「嫌よ。何度言わせれば気が済むの?毎日こんなじゃ風邪引くから私にも鍵ちょうだい」
「ダメ、ここはお前んちじゃないの」
早くも頭が痛い。
「・・・あのさ日和・・・外で話さねぇ?」
「二人っきりになると自信ないから?」
「じゃねーよ。・・・ここは俺と彼女の家だから日和はやっぱり入れられない」
今日こそは決着をつける。
そしてみなみを連れて帰る。
「・・・分かった。その代わり奢って」
思ったよりあっさりと日和は要求を飲んだ。
それから二人で入ったのは賑やかな居酒屋。
個室は避け、カウンターにほど近いテーブル席にしてもらった。
「・・・個室じゃないんじゃつまんない」
「何が」
「こういうトコでするのもスリルあったじゃん」
「・・・・・・」
だからだよ。
だから避けたんだよ・・・
とりあえず日和はビールを、俺は烏龍茶を頼む。
「遥斗は飲まないの?」
「健康診断で引っかかって医者から止められてるんだ」
嘘だけど。
「若いのに大変ね」
「まぁ・・・俺の話はいいとしてそろそろ話してくれてもよくないか?」
「話?」
「何で突然家に来たんだよ・・・偶然見かけたからってさすがにないだろ」
「・・・・・・」
日和はしばらく黙ってたけど突然真顔になった。
「やっぱ無理?」
「無理。迷惑代で理由くらい聞かせてけよ」
日和が煙草を取り出して火を付けると細い煙が上っていく。
懐かしい匂いだと思った。
俺はこの香りが好きだった。
「今付き合ってる彼はバツイチで前の奥さんのところに娘がいるんだけど・・・」
「まさかお前が別れさせたんじゃ・・・」
「なワケないでしょ?言ったじゃない・・・もう不倫はしないって。知り合った時には別れてたの」
正直ホッとした。
日和ならやりかねないと思ってしまったから・・・
「仕事が忙しくて家族構えなかったのが奥さんは嫌だったみたい。子供が小学校に上がる時に別れたって」
「へぇ・・・」