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限界Lovers
第27章 鈴木将太の憂鬱4
「どうしたら普通のエッチできますかね」


「分かんねぇ・・・」


「えっ!?今経験豊富だって言ったじゃないですか!」


「でも俺普通のセックスしかしたことねーもん。悪い、役に立てない」


嘘つき!!!
これじゃ言い損じゃないか!


しかも僕が憧れてやまない普通のセックスしかしたことがないなんて・・・
この一言は今の僕にはまるで刃物だ。


「でも間違いなく言えるのはお前の彼女はドSだな」


「・・・僕そのうちムチで叩かれたりするんですかね?」


「そうとは限んなくても・・・ドSだよ」


「・・・・・・・・・」


僕はMじゃない。
かといってSでもないけど・・・


「多かれ少なかれ好きな子には意地悪したくなるもんだからな。・・・彼女の気持ちは分からなくもない」


「ええっ!?共感するのそっち!?」


そりゃそうか。
この人もみなみちゃんに夜な夜な意地の悪い事してるみたいだもんな・・・


「でも僕はみなみちゃんみたいに悦べない・・・」


「みなみ?」


「ひっ!」


遥斗さんはピクリと反応した。
この人の「み」「な」「み」への反応の速さといったら・・・


「お前俺にまだ隠し事してないだろうな・・・」


「してませんしてません!空耳です~!」



みなみちゃんの喘ぎ声を聞いてると知られたら間違いなくこの世から抹殺されてしまう。
・・・だからそれだけは決して悟られてはならない。


「でもそういうのを金払ってでもしてもらいたい奴だっているんだから・・・」


「僕はお金貰ったって本当は嫌ですけどね、需要と供給が釣り合わないのは世の常ですよ」


「その気持ちは分かるけど・・・そう言ったら身も蓋もないだろ?」


僕は気持の折り合いの付け方を知りたいんじゃない。
もっと普通に愛し合う方法が知りたいんだ。


「俺が思うに・・・その彼女とは幸せにはなれないと思う」


「そっちの方が身も蓋もないじゃないか」


「子供にしたって世の中斜めに見すぎだろ!そんな理由でAV出るような子だぞ?しかも高校生にそんなことさせる会社がどんなもんかくらい想像はつくだろ・・・」


「・・・でもそれを理由にしたら可哀想な気がして」



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