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限界Lovers
第27章 鈴木将太の憂鬱4
朝になると先に寝室を出たのは遥斗さんだった。


僕も起き上がり遥斗さんの後に続く。
この人たちが会社に行ったら家に帰って少し眠ろう・・・



「おはようございます」


リビングのお姉さんはまだ寝ている。
この人・・・自由だよな・・・


お尻を半分出したまま寝ているお姉さんをじっと見る。
・・・凄く綺麗なのに残念な人だと思ってしまった。


遥斗さんはどうしてこの人と付き合ったんだろう。
みなみちゃんとは正反対な感じの人・・・


好きになる人が全員同じタイプとは限らないことくらい僕も分かる。
そしてそれが「恋」ってモノだということも・・・


「ん・・・・・・」


長い睫毛がゆっくりと開き見つめていた僕と目が合う。


「お、おはようございます」


「・・・変態?」


「なっ・・・!」


ムックリ起き上がってお姉さんは大あくびをした。
ボサボサ頭で半分顔を出したお尻をボリボリ掻く姿はまるでオッサンだ。


「遥斗ー、ご飯はー?」


「・・・知らね」


「えーお腹空いちゃう」


「知らねーよ、早く出て食ってけよ」


遥斗さんはスーツに着替えネクタイを結んでいた。


「スズ樹くん、ご飯」


「えっ?」


僕に作れと・・・?



遥斗さんは僕たちに無関心で出勤準備を進めている。


「お、お姉さんはお料理はしないんですか?」


「私できないの」


「・・・・・・」


まぁそう聞いても驚きはしないけどね。


「遥斗さんは食べていきます?」


「俺はいい。・・・あ、鍵」


チャリンと渡された鍵はアパートのものだ。


「出る時はよろしく」


「・・・はい」


そして食事も摂らず遥斗さんは会社に行った。


「随分早い出勤ですね・・・」


「そうねー・・・」


顔を洗って来たお姉さんは化粧を始め、僕は朝食を作るために冷蔵庫を開けた。


米は炊いてないから冷凍ご飯をチンして卵焼きとお浸し、味噌汁を作る。


「・・・なんかお婆ちゃんの朝ご飯って感じ」


「ハハ・・・渋いですか?」


「でも美味しい・・・お味噌汁ってほっとするよね」


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