この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
限界Lovers
第27章 鈴木将太の憂鬱4
二人で黙々と朝食を食べ、僕はチラチラお姉さんを見てしまう。
「・・・何?」
「あ・・・いや、お姉さんはどうしてこの家に居るんですか?」
「どうしてって・・・どうしてだろうね」
お化粧で更に濃く長くなった睫毛が伏せる。
「遥斗さんが好きなんですか?」
「・・・別に」
「じゃあ何で?」
お姉さんの箸が止まった。
「遥斗さんにはみなみちゃんが居るのに・・・みなみちゃん追い出してまで別に好きじゃない遥斗さんのとこに居座る理由ってあるんですか?」
「やめてよ・・・私別に追い出してなんか」
「同じ事でしょう?」
・・・みなみちゃんは今どこに居るんだろうか。
どんな想いを抱えてるんだろうか・・・
「・・・そうね、理由があるとしたら一人にはなりたくないから」
「そんな理由?」
「そう、遥斗とは昔付き合ってたの。“日和日和”って私に一生懸命で可愛かった」
「・・・・・・」
「少し前に偶然再会してね、男らしくなってて驚いた」
「結婚するんですよ?遥斗さんたち」
「知ってる。・・・自分にベタ惚れしてた昔の男が人のものになると思うと急に惜しくなってね・・・そんな感じよ」
ズズっと味噌汁を飲む音が響く。
「・・・最低だな」
「・・・・・・・・・」
お姉さんは何も言わなかったけど、堂々とした姿勢が「何とでも言いなさい」と語っている。
僕たちの会話はそこで終わり食べ終えたお姉さんが「ご馳走様」
と席を立つ。
そして出勤の準備をして僕に見送られ出て行った。
「・・・何?」
「あ・・・いや、お姉さんはどうしてこの家に居るんですか?」
「どうしてって・・・どうしてだろうね」
お化粧で更に濃く長くなった睫毛が伏せる。
「遥斗さんが好きなんですか?」
「・・・別に」
「じゃあ何で?」
お姉さんの箸が止まった。
「遥斗さんにはみなみちゃんが居るのに・・・みなみちゃん追い出してまで別に好きじゃない遥斗さんのとこに居座る理由ってあるんですか?」
「やめてよ・・・私別に追い出してなんか」
「同じ事でしょう?」
・・・みなみちゃんは今どこに居るんだろうか。
どんな想いを抱えてるんだろうか・・・
「・・・そうね、理由があるとしたら一人にはなりたくないから」
「そんな理由?」
「そう、遥斗とは昔付き合ってたの。“日和日和”って私に一生懸命で可愛かった」
「・・・・・・」
「少し前に偶然再会してね、男らしくなってて驚いた」
「結婚するんですよ?遥斗さんたち」
「知ってる。・・・自分にベタ惚れしてた昔の男が人のものになると思うと急に惜しくなってね・・・そんな感じよ」
ズズっと味噌汁を飲む音が響く。
「・・・最低だな」
「・・・・・・・・・」
お姉さんは何も言わなかったけど、堂々とした姿勢が「何とでも言いなさい」と語っている。
僕たちの会話はそこで終わり食べ終えたお姉さんが「ご馳走様」
と席を立つ。
そして出勤の準備をして僕に見送られ出て行った。