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限界Lovers
第27章 鈴木将太の憂鬱4
お皿を洗いながら二人の事を考えていた。
「自分に惚れてた昔の男が人のものになると思うと惜しい」だけのお姉さんを、彼女の名前を呼びながら自撮り動画を延々見続けるくらいみなみちゃんを好きな遥斗さんがどうして黙認しているんだろう。
確かに「帰れ」と言ってもお姉さんは帰らないけど・・・方法は他にもあるような気がするのに。
「・・・・・・はぁ」
でも・・・遥斗さん、「理由は聞くな」と言った。
本当は他に理由があるんだろうか・・・
「はぁ・・・」
僕、本当は他人の事で悩んでる場合じゃないんだけど。
バックにしまいっぱなしの携帯が気になった。
夕べ、一度も返事を返さなかったから瑞希ちゃん・・・怒るだろうか。
テーブルを拭いてお姉さんが寝ていたソファの毛布を畳んで・・・
するとカツンと何かが落ちる。
「スマホ忘れてるし」
拾い上げたそれを手にして黒い画面をじっと見た。
一瞬、良からぬ事が頭に浮かんで・・・
「いやいやいや」
ダメだろ!他人の携帯を盗み見るなんて!!
悪魔を正義に変えて慌ててスマホをテーブルに置いた。
「・・・・・・・・・」
今の僕はみなみちゃんたちのため半分、興味半分といったところだろうか・・・
またそっとスマホに手を伸ばすと・・・
RRRRR・・・
タイミング良く鳴った着信に驚いて飛び跳ねる。
「あわわわわ・・・落ち着いてー・・・落ち着いてー・・・」
誰も居ないのに周りを見渡し画面を見ると『孝太郎』と名前が出ていた。
「・・・・・・・・・」
そう言えば昨日の夜、孝太郎がどうのこうのって・・・
もうそこからは考えるより先に体が動いた。
心臓はバクバクしていた。
通話ボタンをそっと押すと男の人が慌てた声で叫ぶ。
「日和か!」
「・・・・・・・・・」
「突然居なくなるからびっくりしただろう・・・今どこに居るんだ?」
切羽詰った男の人の声。
・・・今更だけど出てしまった事を後悔した。
「自分に惚れてた昔の男が人のものになると思うと惜しい」だけのお姉さんを、彼女の名前を呼びながら自撮り動画を延々見続けるくらいみなみちゃんを好きな遥斗さんがどうして黙認しているんだろう。
確かに「帰れ」と言ってもお姉さんは帰らないけど・・・方法は他にもあるような気がするのに。
「・・・・・・はぁ」
でも・・・遥斗さん、「理由は聞くな」と言った。
本当は他に理由があるんだろうか・・・
「はぁ・・・」
僕、本当は他人の事で悩んでる場合じゃないんだけど。
バックにしまいっぱなしの携帯が気になった。
夕べ、一度も返事を返さなかったから瑞希ちゃん・・・怒るだろうか。
テーブルを拭いてお姉さんが寝ていたソファの毛布を畳んで・・・
するとカツンと何かが落ちる。
「スマホ忘れてるし」
拾い上げたそれを手にして黒い画面をじっと見た。
一瞬、良からぬ事が頭に浮かんで・・・
「いやいやいや」
ダメだろ!他人の携帯を盗み見るなんて!!
悪魔を正義に変えて慌ててスマホをテーブルに置いた。
「・・・・・・・・・」
今の僕はみなみちゃんたちのため半分、興味半分といったところだろうか・・・
またそっとスマホに手を伸ばすと・・・
RRRRR・・・
タイミング良く鳴った着信に驚いて飛び跳ねる。
「あわわわわ・・・落ち着いてー・・・落ち着いてー・・・」
誰も居ないのに周りを見渡し画面を見ると『孝太郎』と名前が出ていた。
「・・・・・・・・・」
そう言えば昨日の夜、孝太郎がどうのこうのって・・・
もうそこからは考えるより先に体が動いた。
心臓はバクバクしていた。
通話ボタンをそっと押すと男の人が慌てた声で叫ぶ。
「日和か!」
「・・・・・・・・・」
「突然居なくなるからびっくりしただろう・・・今どこに居るんだ?」
切羽詰った男の人の声。
・・・今更だけど出てしまった事を後悔した。