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限界Lovers
第28章 Difficult problem
「でも私もTバックとか・・・だってアユミさんだって言ったじゃないですか!遥斗しか知らない私じゃ遥斗を満足させられないって・・・」


「まぁ・・・言ったけどさ」


「・・・私、他の人とも経験してきます!」


ガタンと立ち上がると慌てて腕を引かれる。


「早まらないの!」


「早まってません!それで遥斗の気持ちが取り戻せるなら・・・」


「逆に離れるわよ。いいから座って、ね?」


アユミさんに説得されて渋々座る。


「遥斗は昔、私に言うのと同じ事日和さんにも言ってたんです・・・」


「あの頃の遥斗はあの女しか見えてなかったからねー」


「私だって過去になるかもしれないんですよね・・・言われたんです日和さんに・・・だから結婚しても離婚する人がいるんだって」


「・・・“遥斗はそんな人じゃありません”の勢いはどこ行ったのよ」


「だって・・・日和さんも遥斗と別れる気なんてなかったって・・・遥斗だって日和さんの気持ちが戻ったら・・・分かんないけど」


「・・・・・・・・・」


「だって嫌いなら元カノ泊めないですよね?本当に日和さんのことまた好きになっちゃったらどうしよう」


「夕べあの人泊まったの?」


「らしいです」


「アナタ居ないのに?」



涙で声さえ出ずに頷いた。



アユミさんは少し何かを考えて・・・


「一ノ瀬さん、遥斗をコテンパンにやっつけてやりなさい!」



「・・・やっつける?」


「そう!アイツ調子に乗ってるのよアナタが好きだ好きだ言ってるから!・・・着信拒否しちゃえ!」


「ち、着信拒否・・・」


そんなのしたことない。
したことないけど酔った頭で冷静な判断はできそうにない。



「ホラ携帯!・・・ヤダ待ち受け彼氏との写メにしとく女って本当に居るのね・・・」


アユミさんは何やらピコピコと設定している。


「ほらできた!これでしばらく懲らしめな!・・・っておーい!」



夕べ一睡もできなかったのが祟ったのだろうか。
そこから私の意識は途切れた。




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