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限界Lovers
第28章 Difficult problem
家に帰ると何やら騒がしい。
その理由は・・・


「死んで!死んでよ!!」


「ひいいい!!」


包丁を持つ女子高生と鈴木、そしてその脇で面白そうにあぐらをかいて二人を見ている日和。


「全然電話に出てくれないと思ったらこういう事だったのね!?」


「違うから!落ち着いて・・・この人は隣の彼女だって」


「嘘!違うじゃない!!やったの?・・・この人とエッチしたんでしょ!?」


「してないって・・・」


「・・・鈴木さんとエッチしたんでしょ!?」


包丁を日和に向け女子高生が叫ぶ。


「さあね」


「ちょ!してないよ?してないよね!?」


「やっぱり・・・死ぬから・・・全員一緒に死んでやるから!!」


でたらめに包丁を振り回す女子高生に鈴木だけが踊らされている。
何なんだ・・・この茶番は。


「ちょっと・・・」


「浮気者!浮気だけは許せない!!」


「ちょっと」


「ひいいい!!!!だから何にもないってば!」


「本当に!?」


「全裸見ただけだよね」


「なっ!ちょっと・・・お姉さん!!」


「だって見たじゃない。見た途端おっ勃てちゃって可愛かった~」


「はあっ?あんなの条件反射で・・・あんな剃毛された卑猥なモンに興奮なんかしないっつーの!」



・・・みんな俺の話なんか聞いちゃいない。


「おい」


「みんな殺す!そして私も死ぬから!!」


甲高い声で叫び女子高生が包丁を振り上げた。


「やめろ、やるなら他所でやってくれ」


女子高生の腕を掴むと驚いた顔で俺を見上げた。


「は、遥斗さ~~ん!!」


鈴木が俺に抱きつきそうな勢いだがそれも阻止。
女子高生はギッと俺を睨む。


「離してよ」


「物騒なんだよ。ウチで殺傷事件起こすなよ」


「お帰り遥斗」


能天気な日和は無視して二人に怒る。


「どうしてこんな事に?」


「鈴木さんが冷たくて・・・二日も電話に出てくれないしメールも無視だし」


女子高生は今度は鈴木を睨んだ。


「い、色々僕だって忙しいんだ」


「でも忙しいっていいながらこの女と一緒に帰って来たんでしょ!?浮気じゃん!浮気!!」


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