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限界Lovers
第28章 Difficult problem
「浮気じゃない」


「私の中では他の女と話しただけで浮気なの!嫌なの!他の女と一緒に帰って来るなんて耐えられない!」


「強烈だな・・・」


恐ろしい小娘だ。
修羅場の経験がないわけじゃないがこんな女に出逢わなくて良かったと思う。


「それにこんなおばさんのアソコ見て勃起するなんて・・・」


「アソコじゃないし不可抗力だし!」


「・・・お仕置きが足りなかったのかな・・・もっと肉体に教え込まないといけないかな・・・」


女子高生は口角を上げ鈴木の胸ぐらを掴み上げる。
その目は恐ろしいほど笑っていない。
小柄な体によくそこまでのパワーがあるもんだと感心さえしてしまった。


「ひいいいいい!!ごめんなさいごめんなさい!」


「私にだけ服従するって誓う?」


「ち、誓います!」


「あはは、誓うんだ」


日和の笑い声に女子高生が今度は日和を睨みつけた。


「あなたは金輪際鈴木さんには近づかないで!」


「近づかないわよ~私童貞は趣味じゃないもの」


「鈴木さんは童貞じゃないわよ!」


「そ、そうですよ!僕童貞なんかじゃありません・・・」


「へえ・・・」


「・・・そうよね、凛子なんかに初めて奪われて・・・そのお仕置きもしてないよね」


「ヒイイイイ!!」

・・・奪われた!?
鈴木・・・お前は一体どんな経験してきたんだ?
この小娘といい初体験といい・・・


ヒーヒー叫ぶ鈴木が少し不憫になった。



「兎に角、修羅場は他でしてくれ・・・君も本当に鈴木が好きならちょっと考えた方がいいと思う。こんなんじゃ鈴木がもたないだろ・・」


「!」


「愛想尽かされる前に相手の事も考えられるようにならないと」


包丁を取り上げると今度はわあああ!と泣き崩れた。


「鈴木さん・・・私の事嫌いになる?鈴木さんに嫌われたら私生きていけない!」



「瑞希ちゃん・・・」


「嫌いになる?」


「・・・・・・・・・ならないよ」


「今間が空いた」


「ならないよ!」


やけみたいに鈴木が叫んだ。




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