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限界Lovers
第28章 Difficult problem
「日和・・・」


埒があかない・・・
そう項垂れた時、手の中のスマホがブブーッと震えた。
ディスプレイには「孝太郎」の文字。


「返して!」


相手を察知したのだろうか、日和が焦ってスマホに手を伸ばす。
・・・が、俺はその手を高く上げた。


「返して!本当に返して!」


日和は立ち上がりスマホを奪おうとするが力では敵わない。
日和をブロックしながらそのまま通話ボタンを押して耳に宛てた。


『日和!』


「やめて!お願いだから・・・遥斗!」


こんなに焦る日和は珍しい。
余程電話を取られたくないのか・・・


『日和?・・・どうしたんだ日和!』


「もしもし・・・」


『・・・・・・誰ですか』


突然出た男の声に孝太郎が緊張しているのが分かった。


「日和さんの友人です。貴方に話があります」


「やめて・・・お願い・・・」


『は、話って・・・日和はどこに居るんだ!?』


「俺の家に・・・今すぐ来ていただけますか?」


ポカポカ俺を殴る日和の手を掴んで止めながら家の場所の説明をした。


「・・・・・・はい、はい・・・ではお待ちしています」


電話を切ると泣き崩れる日和。
こんな日和は初めて見た。



「来るってさ」


「―――っ・・・・・・・・・」


「逃げるなよ、本当に理由がその事ならちゃんと話せ」


腕を離しても日和は座り込んだままだった。
もっと抵抗されたり逃げ出されるかと思っていた俺は拍子抜けしながらもほっとする。


それからの時間は長かった。
時間にして一時間弱だろうか・・・黙り込んだ二人の空気はとてつもなく長く感じた。


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