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限界Lovers
第28章 Difficult problem
「じゃあ帰れば?」
「懲らしめろって言ったのはアユミさんなのに!」
「確かに言ったけど、そんなの結局自分次第じゃない?」
・・・アユミさんに何か言ったって無駄なのわかってたつもりなのに。
改めてガックリしてしまう。
「私、遥斗と今まで大きな喧嘩ってしたことなかったんです・・・」
「あなたたち周りが呆れるくらい仲良かったもんね」
そう、だから遥斗とこんなふうに離れるなんて思いもしなかった。
「遥斗、私の事嫌いになっちゃったでしょうか」
一度見えなくなった気持ちは日増しに不安だけが膨れてしまう。
大きくなった不安は恐怖に変わり、遥斗の気持ちを確かめるのも怖い。
頭の中には仲良く寄り添う遥斗と日和さんまで浮かんでしまって・・・
それが本当になってるんじゃないかって・・・
「・・・みなみちゃんは遥斗と付き合ってどれくらい?」
「二年・・・です」
フフっとお義母さんか笑った。
「ごめんなさい、初々しくて良いなって思っちゃって。・・・二年ならまだお互い手探りでも仕方ないわよ」
そういえばお義父さんは単身赴任で・・・お義母さんたちも離れてる時間は長いんだ。
「お義母さんはお義父さんと離れて不安になったりしなかったんですか?」
「ない・・・と言ったら嘘よね。あれでもお父さん若い頃はモテたから。・・・でも信じるしかないし、だんだん分かってくるわよ」
「分かる?」
「そう、お互いの事。ぶつかってぶつかって二人で乗り越えて・・・そうやって何十年も積み重ねるのが夫婦なんだとお母さんは思うんだ。遥斗やみなみちゃんくらいの頃から上手く回せる人なんてそう多くはないんじゃないかしら。・・・だからちゃんと二人で話して。折角一緒に居られるんだから・・・ね?」
お義母さんの言葉はなんだか深かった。
そうやって何十年も積み重ねるのが夫婦・・・
うちのお父さんとお母さんもそうなんだろうか。
ふと実家の両親が頭を過ぎった。
「30年一緒に居たって分からないのよ。あの人何を考えてるんだろうって・・・」
「お父さんは特に無口だし物理的にも離れてるからね」
「でも・・・それでも昔よりずっとお父さんの事分かるようになった。あゆ美が生まれて遥斗が生まれて色んな事があって・・・年取るのも悪くないわよ」
「懲らしめろって言ったのはアユミさんなのに!」
「確かに言ったけど、そんなの結局自分次第じゃない?」
・・・アユミさんに何か言ったって無駄なのわかってたつもりなのに。
改めてガックリしてしまう。
「私、遥斗と今まで大きな喧嘩ってしたことなかったんです・・・」
「あなたたち周りが呆れるくらい仲良かったもんね」
そう、だから遥斗とこんなふうに離れるなんて思いもしなかった。
「遥斗、私の事嫌いになっちゃったでしょうか」
一度見えなくなった気持ちは日増しに不安だけが膨れてしまう。
大きくなった不安は恐怖に変わり、遥斗の気持ちを確かめるのも怖い。
頭の中には仲良く寄り添う遥斗と日和さんまで浮かんでしまって・・・
それが本当になってるんじゃないかって・・・
「・・・みなみちゃんは遥斗と付き合ってどれくらい?」
「二年・・・です」
フフっとお義母さんか笑った。
「ごめんなさい、初々しくて良いなって思っちゃって。・・・二年ならまだお互い手探りでも仕方ないわよ」
そういえばお義父さんは単身赴任で・・・お義母さんたちも離れてる時間は長いんだ。
「お義母さんはお義父さんと離れて不安になったりしなかったんですか?」
「ない・・・と言ったら嘘よね。あれでもお父さん若い頃はモテたから。・・・でも信じるしかないし、だんだん分かってくるわよ」
「分かる?」
「そう、お互いの事。ぶつかってぶつかって二人で乗り越えて・・・そうやって何十年も積み重ねるのが夫婦なんだとお母さんは思うんだ。遥斗やみなみちゃんくらいの頃から上手く回せる人なんてそう多くはないんじゃないかしら。・・・だからちゃんと二人で話して。折角一緒に居られるんだから・・・ね?」
お義母さんの言葉はなんだか深かった。
そうやって何十年も積み重ねるのが夫婦・・・
うちのお父さんとお母さんもそうなんだろうか。
ふと実家の両親が頭を過ぎった。
「30年一緒に居たって分からないのよ。あの人何を考えてるんだろうって・・・」
「お父さんは特に無口だし物理的にも離れてるからね」
「でも・・・それでも昔よりずっとお父さんの事分かるようになった。あゆ美が生まれて遥斗が生まれて色んな事があって・・・年取るのも悪くないわよ」