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限界Lovers
第28章 Difficult problem
姉貴が去った後もぼんやりベンチに座っていた。
早く帰ったってみなみは居ないしみなみの居ない家は寂しいからなんとなく。


状況は八方塞がりで、もうどこを探していいのかも分からない。
みなみの友達もきーちゃん含め数人は知ってるけど連絡先までは分からない。



「クリスマスね・・・」


さっき、姉貴はやけにこだわっていた。


一昨年は付き合ってすぐ、初めてのクリスマスで仕事終りに待ち合わせて飯を食った。
手を繋いで街を歩いて、まるで中学生みたいに初々しいのが逆にこそばゆかった。


去年はみなみの家でクリスマスをした。
みなみの部屋で階下のお義父さんお義母さんを気にしながら秘密の甘い夜を過ごした。


今年は二人きりで更に幸せなクリスマスを過ごすはずだったのに・・・



悪いのは俺だ、それは分かってる。
分かってるけど・・・


「どこ居るんだよ・・・」


この言葉を何度呟いたろうか。


みなみ・・・
みなみみなみ・・・





『遥斗』


俺の中のみなみはいつでもあの笑顔だ。
でも、実際会ってもみなみはまだ俺に笑ってくれるだろうか。




「・・・今年は何が欲しいんだろうな」


物で釣るわけじゃないけど嬉しそうな顔が見たい。
婚約指輪をあげた時の顔が思い出されて切なくなった。
















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