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限界Lovers
第28章 Difficult problem
―――遥斗とアユミさんの間でそんな事があったなんて知らないまま一週間が過ぎた。
私は今日、アユミさんの買い物に・・・もとい、アユミさんとお買い物に来ている。
「そうそう、来週はクリスマスパーティーするから。私とお母さんと一ノ瀬さんで」
・・・どうやらアユミさんは毎年お義母さんとクリスマスをしてるらしい。
「ドレスコードがウチにはあるの」
「ドレスコード・・・」
「サンタさんになって来てね」
サンタの衣装は持ってないのでその旨を話すとアユミさんが用意してくれると言う。
「一ノ瀬さんは可愛ーくして来てね」
「・・・・・・・・・」
“可愛ーくして来てね”って言ったって遥斗んちに居るんだけど・・・多分。
ていうかいつまで遥斗の家にいるんだろう。
アユミさんに話してみたら「今年一杯くらい様子見れば?」と言う。
・・・・・・それでいいんだろうか。
悶々考えていたけれど通り掛かったショップにお財布を見つけ、ふと立ち止まる。
遥斗のお財布が傷んでたことを思い出した。
「どうしたの?」
「あのお財布遥斗にどうかなって・・・」
「プレゼント?」
「はい・・・クリスマスに渡せるかは分からないけど」
「健気ねぇ・・・近くで見てみれば?」
アユミさんに促されてショップに入る。
本革製のお財布はシンプルで公私共に使えそうで、遥斗も気に入ってくれそうな気がした。
「これにしようかな」
「ふーん・・・いいじゃない?喜ぶといいわね」
「はい」
本当に喜んでくれるといいな。
願わくはクリスマスに渡せるといいな。
ラッピングして貰ったプレゼントの紙袋を受け取ったら遥斗が近くなったような気がして嬉しくなった。
「プレゼント買っただけでそんな嬉しそうな顔しちゃって」
「・・・嬉しいんです」
遥斗の為に何かするのが嬉しい。
やっぱり私は遥斗の側に居たい。
ずっとずっと側に居たい。
「・・・クリスマスまで状況が変わらなかったら一度家に帰ろうと思います」
「えっ?」
「帰るのは正直怖いけどちゃんと遥斗と話して・・・どうするか決めなきゃ」
連絡がないということは日和さんと上手くいっちゃってるということだろうか。
それでも私は遥斗が好きだ。
それだけは伝えなきゃ。
私は今日、アユミさんの買い物に・・・もとい、アユミさんとお買い物に来ている。
「そうそう、来週はクリスマスパーティーするから。私とお母さんと一ノ瀬さんで」
・・・どうやらアユミさんは毎年お義母さんとクリスマスをしてるらしい。
「ドレスコードがウチにはあるの」
「ドレスコード・・・」
「サンタさんになって来てね」
サンタの衣装は持ってないのでその旨を話すとアユミさんが用意してくれると言う。
「一ノ瀬さんは可愛ーくして来てね」
「・・・・・・・・・」
“可愛ーくして来てね”って言ったって遥斗んちに居るんだけど・・・多分。
ていうかいつまで遥斗の家にいるんだろう。
アユミさんに話してみたら「今年一杯くらい様子見れば?」と言う。
・・・・・・それでいいんだろうか。
悶々考えていたけれど通り掛かったショップにお財布を見つけ、ふと立ち止まる。
遥斗のお財布が傷んでたことを思い出した。
「どうしたの?」
「あのお財布遥斗にどうかなって・・・」
「プレゼント?」
「はい・・・クリスマスに渡せるかは分からないけど」
「健気ねぇ・・・近くで見てみれば?」
アユミさんに促されてショップに入る。
本革製のお財布はシンプルで公私共に使えそうで、遥斗も気に入ってくれそうな気がした。
「これにしようかな」
「ふーん・・・いいじゃない?喜ぶといいわね」
「はい」
本当に喜んでくれるといいな。
願わくはクリスマスに渡せるといいな。
ラッピングして貰ったプレゼントの紙袋を受け取ったら遥斗が近くなったような気がして嬉しくなった。
「プレゼント買っただけでそんな嬉しそうな顔しちゃって」
「・・・嬉しいんです」
遥斗の為に何かするのが嬉しい。
やっぱり私は遥斗の側に居たい。
ずっとずっと側に居たい。
「・・・クリスマスまで状況が変わらなかったら一度家に帰ろうと思います」
「えっ?」
「帰るのは正直怖いけどちゃんと遥斗と話して・・・どうするか決めなきゃ」
連絡がないということは日和さんと上手くいっちゃってるということだろうか。
それでも私は遥斗が好きだ。
それだけは伝えなきゃ。