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限界Lovers
第28章 Difficult problem
ずっと遥斗と日和さんが二人きりなのかなって怖かったから。
「みなみ」
リビングに入ってエアコンを付けると遥斗が後ろから抱きしめる。
久しぶりの抱擁に胸がドキドキする。
「ごめん・・・」
「ううん・・・私も子供みたいに家飛び出したりして」
「・・・日和とは少し前に飯屋で偶然会った。その時少し喋って・・・そしたら突然あんなことになって・・・」
「連絡取り合ってたんじゃないの?」
「合ってねーよ!俺のアドレスには仕事絡み以外での女はみなみしか入ってない・・・本当に」
「どうして日和さんはウチに来たの?」
「・・・アイツ今の彼氏がバツイチらしくて奥さんとの間に子供がいるらしくて。彼氏とは一緒に住んでるらしいんだけど・・・帰ったら彼氏の子供が玄関の前に居たんだってさ、で“お父さんを取らないで”って言われたって」
「えっ・・・」
「変な奴だよな。あれだけ好き勝手生きてて子供に“お父さん取らないで”って言われたから身を引こうなんてさ・・・まぁそのやり方も強引だったけど」
「それはきっと本当は優しい人なんだよ・・・不器用なだけで。遥斗は・・・遥斗もそんなとこが好きだったんじゃないの?」
「どうだろうな」
正直複雑だけど・・・
あの人と長く付き合ったって事は・・・遥斗はちゃんとそういうトコも見てたんじゃないだろうか。
「妬いてる?」
「妬いてない・・・」
「本当に?」
「・・・本当はちょっとだけ」
本当はとっても。
でも我ながら子供じみてる気がして誤魔化した。
「素直になれって、本当はすげー妬いてるんだろ?」
「・・・・・・・・・」
「つーか妬かれるくらい好きでいて欲しいんだけど・・・」
遥斗が私の頭に頬ずりした。
「俺さ、日和が引っ掻き回し出してもみなみなら分かるだろうって勝手に思ってた。日和の様子がおかしいと思って・・・みなみがいい気がしないのは分かってたけど俺たちが離れるはずないって」
「・・・ごめん、でもみなみは嫌だった・・・理由があるのは分かったけどひ、日和さんは私の知らない遥斗を知ってる分取られちゃう気がして・・・遥斗の気持ちが私から離れちゃったらどうしようと思って・・・」
“泣かない”って決意は遥斗の前では形無しだ。
ボロボロ涙が溢れて仕方なくて・・・
「みなみ」
リビングに入ってエアコンを付けると遥斗が後ろから抱きしめる。
久しぶりの抱擁に胸がドキドキする。
「ごめん・・・」
「ううん・・・私も子供みたいに家飛び出したりして」
「・・・日和とは少し前に飯屋で偶然会った。その時少し喋って・・・そしたら突然あんなことになって・・・」
「連絡取り合ってたんじゃないの?」
「合ってねーよ!俺のアドレスには仕事絡み以外での女はみなみしか入ってない・・・本当に」
「どうして日和さんはウチに来たの?」
「・・・アイツ今の彼氏がバツイチらしくて奥さんとの間に子供がいるらしくて。彼氏とは一緒に住んでるらしいんだけど・・・帰ったら彼氏の子供が玄関の前に居たんだってさ、で“お父さんを取らないで”って言われたって」
「えっ・・・」
「変な奴だよな。あれだけ好き勝手生きてて子供に“お父さん取らないで”って言われたから身を引こうなんてさ・・・まぁそのやり方も強引だったけど」
「それはきっと本当は優しい人なんだよ・・・不器用なだけで。遥斗は・・・遥斗もそんなとこが好きだったんじゃないの?」
「どうだろうな」
正直複雑だけど・・・
あの人と長く付き合ったって事は・・・遥斗はちゃんとそういうトコも見てたんじゃないだろうか。
「妬いてる?」
「妬いてない・・・」
「本当に?」
「・・・本当はちょっとだけ」
本当はとっても。
でも我ながら子供じみてる気がして誤魔化した。
「素直になれって、本当はすげー妬いてるんだろ?」
「・・・・・・・・・」
「つーか妬かれるくらい好きでいて欲しいんだけど・・・」
遥斗が私の頭に頬ずりした。
「俺さ、日和が引っ掻き回し出してもみなみなら分かるだろうって勝手に思ってた。日和の様子がおかしいと思って・・・みなみがいい気がしないのは分かってたけど俺たちが離れるはずないって」
「・・・ごめん、でもみなみは嫌だった・・・理由があるのは分かったけどひ、日和さんは私の知らない遥斗を知ってる分取られちゃう気がして・・・遥斗の気持ちが私から離れちゃったらどうしようと思って・・・」
“泣かない”って決意は遥斗の前では形無しだ。
ボロボロ涙が溢れて仕方なくて・・・