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限界Lovers
第28章 Difficult problem
「日和がさ、彼氏に言ったんだよ。子供の父親はアナタしか居ないんだから別れた方がいいんじゃないかって」
「うん」
「そしたら彼氏は別れるつもりはないって・・・子供がどんなに嫌がってもどうにもならなくてする決断が離婚なんだって」
「・・・なんか勝手だね」
「多分さ、世の中の殆どの夫婦が離婚すると思って結婚はしないんだよな。色んな事があって・・・簡単に別れる夫婦もいるだろうけど考えて考えて離婚する夫婦もいると思うし・・・でも子供が居れば別れたから他人って訳にもいかないんだろうし、子供を傷つけるのは目に見えてる訳だし・・・」
「・・・・・・・・・」
「家族になるって・・・家族を作るって本当は凄く責任のある事なんだよな。でもさ、みなみがどこに居るか分からなくて探し回ってた時思ったんだ、みなみの責任を負う権利が欲しい・・・って」
「遥斗・・・」
「だからさ、俺たちは仲がいいけど何ていうか・・・それでも努力しなきゃダメなんだよな。ずっと一緒に居るにはやっぱりお互いをもっと理解し合う努力ってか。みなみと離れてみて“結婚”ってものの意味を考えさせられた。それでもやっぱりみなみと結婚したいと思った」
ここまで言って貰って泣くなって方が無理な話。
遥斗がここまで考えてくれてたなんて思いもしなかった。
「昔の俺ならこんな事絶対思わなかった。責任とか面倒なことはパスしたいって思ってたと思う。・・・やっぱりそう思うのはみなみだからなんだよ」
「―――・・・っ」
「分かってる?みなみはそれだけすごいんだぜ?」
遥斗が私の向きを変えた。
グチャグチャな顔を見て困ったように笑ってる。
「私もね、どうして遥斗なんだろうって考えてた」
「その答えは出た?」
遥斗の問いかけに頷いた。
「・・・遥斗だから」
「何だそれ、理由になってなくねえ?」
「ううん、遥斗が遥斗だから遥斗じゃないとダメなの」
いいとこも悪いとこも全部含めた遥斗が好き。
他の誰でもきっとダメ。
だらもう私から離れたりなんか絶対しない・・・
向かい合ったまま抱き合い顔を埋めた胸からは遥斗の匂い。
あの日、日和さんが「遥斗の匂い好き」と服を嗅いだシーンが思い出されて密かな嫉妬が掛け巡った。
「うん」
「そしたら彼氏は別れるつもりはないって・・・子供がどんなに嫌がってもどうにもならなくてする決断が離婚なんだって」
「・・・なんか勝手だね」
「多分さ、世の中の殆どの夫婦が離婚すると思って結婚はしないんだよな。色んな事があって・・・簡単に別れる夫婦もいるだろうけど考えて考えて離婚する夫婦もいると思うし・・・でも子供が居れば別れたから他人って訳にもいかないんだろうし、子供を傷つけるのは目に見えてる訳だし・・・」
「・・・・・・・・・」
「家族になるって・・・家族を作るって本当は凄く責任のある事なんだよな。でもさ、みなみがどこに居るか分からなくて探し回ってた時思ったんだ、みなみの責任を負う権利が欲しい・・・って」
「遥斗・・・」
「だからさ、俺たちは仲がいいけど何ていうか・・・それでも努力しなきゃダメなんだよな。ずっと一緒に居るにはやっぱりお互いをもっと理解し合う努力ってか。みなみと離れてみて“結婚”ってものの意味を考えさせられた。それでもやっぱりみなみと結婚したいと思った」
ここまで言って貰って泣くなって方が無理な話。
遥斗がここまで考えてくれてたなんて思いもしなかった。
「昔の俺ならこんな事絶対思わなかった。責任とか面倒なことはパスしたいって思ってたと思う。・・・やっぱりそう思うのはみなみだからなんだよ」
「―――・・・っ」
「分かってる?みなみはそれだけすごいんだぜ?」
遥斗が私の向きを変えた。
グチャグチャな顔を見て困ったように笑ってる。
「私もね、どうして遥斗なんだろうって考えてた」
「その答えは出た?」
遥斗の問いかけに頷いた。
「・・・遥斗だから」
「何だそれ、理由になってなくねえ?」
「ううん、遥斗が遥斗だから遥斗じゃないとダメなの」
いいとこも悪いとこも全部含めた遥斗が好き。
他の誰でもきっとダメ。
だらもう私から離れたりなんか絶対しない・・・
向かい合ったまま抱き合い顔を埋めた胸からは遥斗の匂い。
あの日、日和さんが「遥斗の匂い好き」と服を嗅いだシーンが思い出されて密かな嫉妬が掛け巡った。