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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
それからまたしばらく経った頃。
夕飯を食べ終え一緒に後片付けをしているとインターホンが鳴った。
「誰だろう」
「嫌な予感がする・・・」
むしろインターホンが鳴る時は嫌な予感しかしない。
とりあえず手を拭いてドアスコープを覗くと顔が見えない・・・
「?」
不思議に思い開けてみると目の前はとにかくデカイ肉の壁。
ゆっくりと顔をあげその闇に薄れた顔を見ると・・・
「!」
・・・とにかくデカイその男には見覚えがあった。
忘れもしない・・・
思い出したくもない・・・
男も俺をマジマジ見て眉間にシワを寄せる。
「お前・・・山下か?」
その声に記憶が蘇る・・・
―――間違いない。
ゴリラーマン・・・
・・・高校時代、どうしようもない頃の俺は一つ上の学年一美人な先輩に入れ込んで深い仲になっていた。
先輩には大学生の彼氏が居た。いわゆる「浮気」だ。
先輩とそうなる度に『早く俺のものになってよ』なんて口では言いながら本心だったかと言われればそうでもなく・・・
確かになってくれらラッキーとは思ってたけどお互い今が楽しければそれで良かったし。
そんな関係が数ヶ月続いて・・・とうとう先輩は彼氏に浮気がバレた。
俺はその事を知らなかった。
そして帰り道にその彼氏・・・つまりは目の前の男、またの名をゴリラーマンに待ち伏せされボコられた。
あの時の記憶は殆どない。
ただゴリラーマンはありえない破壊力で・・・世界が終わると思った。
俺は確実に死ぬと。
―――気がついたら病院で、三日間入院して・・・
死にそうな体験をすると人は変わるらしく、あれだけ酷かった俺の女癖はゴリラーマンによって消しさられる。
先輩ともスッパリ別れた。
むしろあんな思いして続けられる訳がない。
それからの高校生活は真面目に過ごした。
部活をし、勉強をし、規則正しく美しく・・・
ただあの日の恐怖とこめかみの傷は今でも残り続けてる。
自業自得は痛いくらいに分かってるから触れてくれるな。
・・・そんなわけで俺の中でゴリラーマンは人生最大級のNGワードとなったのだが・・・
その怪物が何故ここに?
夕飯を食べ終え一緒に後片付けをしているとインターホンが鳴った。
「誰だろう」
「嫌な予感がする・・・」
むしろインターホンが鳴る時は嫌な予感しかしない。
とりあえず手を拭いてドアスコープを覗くと顔が見えない・・・
「?」
不思議に思い開けてみると目の前はとにかくデカイ肉の壁。
ゆっくりと顔をあげその闇に薄れた顔を見ると・・・
「!」
・・・とにかくデカイその男には見覚えがあった。
忘れもしない・・・
思い出したくもない・・・
男も俺をマジマジ見て眉間にシワを寄せる。
「お前・・・山下か?」
その声に記憶が蘇る・・・
―――間違いない。
ゴリラーマン・・・
・・・高校時代、どうしようもない頃の俺は一つ上の学年一美人な先輩に入れ込んで深い仲になっていた。
先輩には大学生の彼氏が居た。いわゆる「浮気」だ。
先輩とそうなる度に『早く俺のものになってよ』なんて口では言いながら本心だったかと言われればそうでもなく・・・
確かになってくれらラッキーとは思ってたけどお互い今が楽しければそれで良かったし。
そんな関係が数ヶ月続いて・・・とうとう先輩は彼氏に浮気がバレた。
俺はその事を知らなかった。
そして帰り道にその彼氏・・・つまりは目の前の男、またの名をゴリラーマンに待ち伏せされボコられた。
あの時の記憶は殆どない。
ただゴリラーマンはありえない破壊力で・・・世界が終わると思った。
俺は確実に死ぬと。
―――気がついたら病院で、三日間入院して・・・
死にそうな体験をすると人は変わるらしく、あれだけ酷かった俺の女癖はゴリラーマンによって消しさられる。
先輩ともスッパリ別れた。
むしろあんな思いして続けられる訳がない。
それからの高校生活は真面目に過ごした。
部活をし、勉強をし、規則正しく美しく・・・
ただあの日の恐怖とこめかみの傷は今でも残り続けてる。
自業自得は痛いくらいに分かってるから触れてくれるな。
・・・そんなわけで俺の中でゴリラーマンは人生最大級のNGワードとなったのだが・・・
その怪物が何故ここに?