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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
通されたその場所は和室で鴨居には賞状、棚には盾やトロフィーが沢山並んでいた。
「凄いですね」
「殆ど死んだ爺さんの将棋のものだ」
・・・と言いながら「一ノ瀬トオル」の名前もあるじゃないか。
しかも空手・・・柔道・・・レスリング・・・
こいつ格闘技やってたのか!
そんな奴に俺はボコられたのか!?
ますます俺だけが加害者な気がしない・・・
お義母さんがコップを持って来てくれて、持参した酒をゴリラーマンに注いだ。
「日本酒はお好きですか?」
「普通だ」
「・・・一ノ瀬さん酒は何がお好きですか」
「・・・ワイン」
ワイン!?
バスローブにワイングラスを転がすゴリラーマンが浮かんでしまった。
・・・またもやイメージじゃねえな。
「へぇ・・・俺はワインは余り飲まないんで今度教えてください」
「もう会うことない他人だ。及ばん」
・・・クソっ!
だがこれくらいでへこたれるわけにはいかない。
「・・・そういえば一ノ瀬さんは娘さんが居るんでしたよね?みなみが可愛いがってる」
「ああ・・・」
ゴリラーマンは「娘」と聞くと簡単に頬を緩ませる。
「いくつなんですか?」
「一歳だ」
「へぇ・・・可愛い盛だ」
知らないけど借りてきた言葉でおだててみる。
「みなみも可愛かったけど娘はそれ以上だな」
「子供の頃のみなみ・・・可愛かったでしょうね」
「当たり前だ!小さい頃からみなみはピンク色の可憐な薔薇みたいで男共が放っておかなかった・・・俺はみなみの棘になり悪い虫がつかないようみなみを守ってきたんだ」
豪鉄の棘だな・・・
そのせいで俺と付き合うまでみなみは誰とも付き合った事がなかったのか。
それだけは有難いことだ。
「悪い虫を知らないみなみは無邪気に美しく穢を知らずに咲いていた・・・それがだ、俺が目を離した途端食虫植物に食われてしまった・・・」
「それは・・・俺ですか?」
「みなみの口からセックスなんて言葉が出るなんて・・・」
余程ショックだったのだろうか、まだ言っている。
ゴリラーマンが項垂れた。
「凄いですね」
「殆ど死んだ爺さんの将棋のものだ」
・・・と言いながら「一ノ瀬トオル」の名前もあるじゃないか。
しかも空手・・・柔道・・・レスリング・・・
こいつ格闘技やってたのか!
そんな奴に俺はボコられたのか!?
ますます俺だけが加害者な気がしない・・・
お義母さんがコップを持って来てくれて、持参した酒をゴリラーマンに注いだ。
「日本酒はお好きですか?」
「普通だ」
「・・・一ノ瀬さん酒は何がお好きですか」
「・・・ワイン」
ワイン!?
バスローブにワイングラスを転がすゴリラーマンが浮かんでしまった。
・・・またもやイメージじゃねえな。
「へぇ・・・俺はワインは余り飲まないんで今度教えてください」
「もう会うことない他人だ。及ばん」
・・・クソっ!
だがこれくらいでへこたれるわけにはいかない。
「・・・そういえば一ノ瀬さんは娘さんが居るんでしたよね?みなみが可愛いがってる」
「ああ・・・」
ゴリラーマンは「娘」と聞くと簡単に頬を緩ませる。
「いくつなんですか?」
「一歳だ」
「へぇ・・・可愛い盛だ」
知らないけど借りてきた言葉でおだててみる。
「みなみも可愛かったけど娘はそれ以上だな」
「子供の頃のみなみ・・・可愛かったでしょうね」
「当たり前だ!小さい頃からみなみはピンク色の可憐な薔薇みたいで男共が放っておかなかった・・・俺はみなみの棘になり悪い虫がつかないようみなみを守ってきたんだ」
豪鉄の棘だな・・・
そのせいで俺と付き合うまでみなみは誰とも付き合った事がなかったのか。
それだけは有難いことだ。
「悪い虫を知らないみなみは無邪気に美しく穢を知らずに咲いていた・・・それがだ、俺が目を離した途端食虫植物に食われてしまった・・・」
「それは・・・俺ですか?」
「みなみの口からセックスなんて言葉が出るなんて・・・」
余程ショックだったのだろうか、まだ言っている。
ゴリラーマンが項垂れた。