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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
地響きみたいないびきをかくゴリラーマンをしばらく見ていた。
今日の作戦は失敗だったか・・・


ただでさえ三日しかないというのに勿体無いことをしてしまった。
収穫なんて特にはなく、あるとしたらオレがあの時ゴリラーマンにも傷を負わせていた事とゴリラーマンがキャバクラに興味があるということくらいか・・・


ここに居ても仕方ないから起こさぬように客間を出た。


「あの・・・お義母さん」


そしてリビングのお義母さんに声をかける。
お義母さんはテレビを見ていた。


「何?」


「お義兄さんが寝てしまったので俺帰ります。風邪引くといけないから何か掛けてあげてください」


「あらやだトオルったら!」


お義母さんはフフフと笑って手のひらで宙を切る。


「上手く行った?」


「いえ、全然・・・」


「何で遥斗くんがだめなのかしらねー」


「・・・昔お義兄さんとちょっとあって・・・お互いトラウマなんですよ」


もう苦笑いするしかない。


「トラウマねぇ・・・でもトオルは遠くに住んでるし・・・結婚しちゃえばいいんじゃない?」


「でもそれじゃみなみが可哀想じゃないですか」


「遠くの親戚より近くの他人ていう言葉があるくらいだもの、仕方ないわよ」


「でもみなみだってお義兄さんを慕ってるし・・・できるだけいい形でキリつけたいんですよ。・・・今日もせめてもう少し仲良くなりたかったんですけどねぇ・・・」


「十分よ十分」


「どこがですか!」


結局花とキャバクラの話されただけだ!
進展なんてありゃしない・・・


「こんなに遥斗くんが一生懸命になってくれてみなみは幸せね」


「そんなこと・・・元々の原因は俺だし結果には繋がってないし・・・」


「結果が全てじゃないじゃない?」


「・・・・・・・・・」


それは気休めだ。
結果がついてこないなら自己満足にしか過ぎないじゃないか・・・


釈然としないままお義母さんに頭を下げた。


「お邪魔しました、また明日来ます」


「はいはい、いつでもどうぞー」


そして一ノ瀬家を出る。
残りの日数はあと二日・・・


自分に気合いを入れてみなみの待つ家へ帰った。





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