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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
でもいつまでも鈴之介と遊んでいるわけにはいかないから、不本意ながらも今は従った方がいいと判断した。
・・・というより今の立場では何も言えない。
「・・・分った、気をつけます・・・写真も鈴之介のです」
「だからその名前は!」
「りんださんのです!」
被せるよう叫ぶとやっと納得する鈴之介。
・・・ホント手のかかるオカマなんだから。
「後々の為よ。とりあえず遥斗くんの事だけは褒めとくから」
「・・・頼みますよ」
「任せなさいよ!アタシを誰だと思ってんのよ!」
ドーンと厚い胸板を叩く鈴之介を頼もしく思いながら中に入ると兄は玉美さんと仲良く寄り添っていた。
「・・・本当にそうだといいんだけど」
「大丈夫ですよ」
二人の背中はシットリ大人の空気が漂っている。
これは・・・
私、白目。
「あら、みなみちゃんお帰りなさい」
汗をかく私に玉美さんが気づいて席を開けた。
「な、なんかいい雰囲気だったね」
「やだみなみちゃんたら・・・トオルさんに相談に乗ってもらっちゃったの・・・嫌ね、お客さんにこんな事話したのなんて初めてよ」
「相談ならいつでも乗りますよ」
玉美さんの目には薄ら涙が浮かんでいて心なしか兄の表情も柔らかい。
玉美さんの退いたスツールに腰掛けて何とも言えない気持ちでいると鈴之介が煙草に火をつけながら雑に兄に話を振った。
「みなみの兄さん遥斗くんの事嫌いなんだって?」
「嫌いだ」
「即答ねぇ・・・でもいい男よ、カレ」
鈴之介は順調に遥斗を褒め始める。
私はドキドキしながら相槌を打っていた。
「何て言っても色気があるわよ」
「男に色気など必要ない!」
「必要あるー!あるわよ!」
「そんなものがあるからアイツはいつも女関係が派手なんだろう・・・益々みなみはやれないな」
ダメじゃん!
遥斗をダメ出しされた鈴之介は熱く遥斗擁護をしてくれるけど・・・
「みなみの芋臭さの方が問題よ!どうして遥斗くんはみなみなんだかホンっト分からない!」
「みなみのどこが芋臭いというんだ!大体な、あの男は高校生の頃からチャラチャラとして日本男児の精神がないんだ!」
「日本男児って・・・戦時中じゃないんだから」
早くも喧嘩越し。
二人の相性は最悪みたいだ。
・・・というより今の立場では何も言えない。
「・・・分った、気をつけます・・・写真も鈴之介のです」
「だからその名前は!」
「りんださんのです!」
被せるよう叫ぶとやっと納得する鈴之介。
・・・ホント手のかかるオカマなんだから。
「後々の為よ。とりあえず遥斗くんの事だけは褒めとくから」
「・・・頼みますよ」
「任せなさいよ!アタシを誰だと思ってんのよ!」
ドーンと厚い胸板を叩く鈴之介を頼もしく思いながら中に入ると兄は玉美さんと仲良く寄り添っていた。
「・・・本当にそうだといいんだけど」
「大丈夫ですよ」
二人の背中はシットリ大人の空気が漂っている。
これは・・・
私、白目。
「あら、みなみちゃんお帰りなさい」
汗をかく私に玉美さんが気づいて席を開けた。
「な、なんかいい雰囲気だったね」
「やだみなみちゃんたら・・・トオルさんに相談に乗ってもらっちゃったの・・・嫌ね、お客さんにこんな事話したのなんて初めてよ」
「相談ならいつでも乗りますよ」
玉美さんの目には薄ら涙が浮かんでいて心なしか兄の表情も柔らかい。
玉美さんの退いたスツールに腰掛けて何とも言えない気持ちでいると鈴之介が煙草に火をつけながら雑に兄に話を振った。
「みなみの兄さん遥斗くんの事嫌いなんだって?」
「嫌いだ」
「即答ねぇ・・・でもいい男よ、カレ」
鈴之介は順調に遥斗を褒め始める。
私はドキドキしながら相槌を打っていた。
「何て言っても色気があるわよ」
「男に色気など必要ない!」
「必要あるー!あるわよ!」
「そんなものがあるからアイツはいつも女関係が派手なんだろう・・・益々みなみはやれないな」
ダメじゃん!
遥斗をダメ出しされた鈴之介は熱く遥斗擁護をしてくれるけど・・・
「みなみの芋臭さの方が問題よ!どうして遥斗くんはみなみなんだかホンっト分からない!」
「みなみのどこが芋臭いというんだ!大体な、あの男は高校生の頃からチャラチャラとして日本男児の精神がないんだ!」
「日本男児って・・・戦時中じゃないんだから」
早くも喧嘩越し。
二人の相性は最悪みたいだ。