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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
「今」を見ようとしない兄の小ささが、届かない遥斗の気持ちが。
・・・この状況を上手く回せない自分が。
「私、どんなに反対されても結婚するから。遥斗しか居ないから!」
もういい。
こんな分からない人の機嫌なんか取ってられない。
私には遥斗が居ればいい・・・
「・・・好きにしろ」
「好きにします!」
それから兄とは話さず駅に着いた。
兄も私に何も言わず駅に入り、私は家に帰った。
思えば生まれて初めて兄妹喧嘩というものをした気がする。
兄は物心ついた時から「お兄ちゃん」だったから喧嘩にならなかったんだと思う。
そんな兄が大好きで、兄の言う事に逆らおうと思ったことなんてなかった。
兄は兄で私の我が儘はいつも聞いてくれていた・・・
子供の頃を思い出したら泣きそうになって唇を噛み締めて涙を堪えた。
・・・今回は何があっても譲れない。
例え兄妹の仲がこじれたって私は遥斗と離れない。
「遥斗・・・何時に帰るのかな・・・」
一人の家はやけに物音が大きくてそれが逆に心細い。
ソファで膝を抱えて不安な気持ちを押さえつけ、遥斗の帰りを待っていた。
・・・この状況を上手く回せない自分が。
「私、どんなに反対されても結婚するから。遥斗しか居ないから!」
もういい。
こんな分からない人の機嫌なんか取ってられない。
私には遥斗が居ればいい・・・
「・・・好きにしろ」
「好きにします!」
それから兄とは話さず駅に着いた。
兄も私に何も言わず駅に入り、私は家に帰った。
思えば生まれて初めて兄妹喧嘩というものをした気がする。
兄は物心ついた時から「お兄ちゃん」だったから喧嘩にならなかったんだと思う。
そんな兄が大好きで、兄の言う事に逆らおうと思ったことなんてなかった。
兄は兄で私の我が儘はいつも聞いてくれていた・・・
子供の頃を思い出したら泣きそうになって唇を噛み締めて涙を堪えた。
・・・今回は何があっても譲れない。
例え兄妹の仲がこじれたって私は遥斗と離れない。
「遥斗・・・何時に帰るのかな・・・」
一人の家はやけに物音が大きくてそれが逆に心細い。
ソファで膝を抱えて不安な気持ちを押さえつけ、遥斗の帰りを待っていた。