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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
家に帰るとみなみがおかしい。
いつも犬みたいに飛び出して来るみなみがソファに膝を抱えている。
「ただいま」
「・・・おかえり」
そして俺を見るとその涙腺がブワッと崩壊する。
「どうした!?」
「ごめんなさい・・・せ、せっかく昨日遥斗が・・・頑張ったのに・・・私・・・」
隣に座って頭を撫でると俺にしがみついてボロボロ泣き出すみなみ。
「接待の基本はキャバクラって・・・でもさすがに私じゃ連れて行けないから鈴之介のお店に行ったんだけど全然で・・・鈴之介とお兄ちゃんも相性最悪だし、玉美さんとはなんかいい雰囲気だし・・・か、帰り道私なりに話したんだけど全然話になんなくて・・・喧嘩別れみたいになっちゃって」
「・・・そっか」
キャバクラ・・・のくだりはどうかと思うがみなみなりに頑張ったんだろう・・・
上手くいかなかったのは俺も同じだからみなみの気持ちは痛いほど分かる。
「もういいよお兄ちゃんは」
「でもな・・・みなみだって兄さん慕ってただろ?俺はできることならみなみの家族には祝福されたいと思ってる」
「お兄ちゃんはもっと分かる人だと思ってた。でも無理だよ・・・全然理解しようとしないし・・・今日初めて喧嘩したの。あんなワカランちんだと思わなかったよ!」
「初めて?兄妹喧嘩したの初めてなの!?」
「うん、ずっと喧嘩するようなこともなかったから・・・」
そんな兄妹も居るんだな。
ウチなんて子どもの頃は毎日取っ組み合いの喧嘩ばかりしてたけど・・・
「・・・明日兄さん帰るぞ」
「仕方ないよ」
「仕方ないって・・・」
結婚を認めてもらうどころか仲の良かった兄妹を仲違いさせるなんて本末転倒もいいところだ。
「みなみ、結婚延そう」
「どうして?」
「兄さんとこんなカタチのままで出来るわけないだろ」
あんなに可愛いがってたみなみと喧嘩別れして・・・あの因業ゴリラの事だ。
時間が経てば経つほど意固地に拍車が掛かって修復不可能になるのは目に見えている。
いつも犬みたいに飛び出して来るみなみがソファに膝を抱えている。
「ただいま」
「・・・おかえり」
そして俺を見るとその涙腺がブワッと崩壊する。
「どうした!?」
「ごめんなさい・・・せ、せっかく昨日遥斗が・・・頑張ったのに・・・私・・・」
隣に座って頭を撫でると俺にしがみついてボロボロ泣き出すみなみ。
「接待の基本はキャバクラって・・・でもさすがに私じゃ連れて行けないから鈴之介のお店に行ったんだけど全然で・・・鈴之介とお兄ちゃんも相性最悪だし、玉美さんとはなんかいい雰囲気だし・・・か、帰り道私なりに話したんだけど全然話になんなくて・・・喧嘩別れみたいになっちゃって」
「・・・そっか」
キャバクラ・・・のくだりはどうかと思うがみなみなりに頑張ったんだろう・・・
上手くいかなかったのは俺も同じだからみなみの気持ちは痛いほど分かる。
「もういいよお兄ちゃんは」
「でもな・・・みなみだって兄さん慕ってただろ?俺はできることならみなみの家族には祝福されたいと思ってる」
「お兄ちゃんはもっと分かる人だと思ってた。でも無理だよ・・・全然理解しようとしないし・・・今日初めて喧嘩したの。あんなワカランちんだと思わなかったよ!」
「初めて?兄妹喧嘩したの初めてなの!?」
「うん、ずっと喧嘩するようなこともなかったから・・・」
そんな兄妹も居るんだな。
ウチなんて子どもの頃は毎日取っ組み合いの喧嘩ばかりしてたけど・・・
「・・・明日兄さん帰るぞ」
「仕方ないよ」
「仕方ないって・・・」
結婚を認めてもらうどころか仲の良かった兄妹を仲違いさせるなんて本末転倒もいいところだ。
「みなみ、結婚延そう」
「どうして?」
「兄さんとこんなカタチのままで出来るわけないだろ」
あんなに可愛いがってたみなみと喧嘩別れして・・・あの因業ゴリラの事だ。
時間が経てば経つほど意固地に拍車が掛かって修復不可能になるのは目に見えている。