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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
翌日、ゴリラーマンを見送りに行くために医者に行くと言って時間休を取った。
その足でみなみのバイト先に行くとそこにいるはずのない人を見つけてしまった。


・・・姉貴だ。
雑貨屋の一角に入っているネイルサロンの名前は確かに姉貴の勤める店の名前だった。


お客さんも居なく暇そうな姉貴の様子を見て今までの事が繋がった。



「いらっしゃいませ・・・」


「誰が居るかと思えば」


ネイルサロンに入った俺に姉貴は驚いた。


「やけにみなみと仲いいと思ったんだよ。・・・いつから居んの?」


「秋から」


「ウチにみなみ連れてくる前?」


「そう」


「・・・みなみにプリクラやったのもお前か」


「そうよ」


脱力だ。
諸悪の根源は全部ここなんじゃねーか!


・・・と言ったら


「アンタの行いが悪いせいでしょ全部!」


と怒られた・・・


「今日は随分早いじゃない」


「みなみの兄さん送りに行くんだよ。因業娘が逃げないように迎えに来たの」


「へぇ・・・」


姉貴は気持ち悪いくらい穏やかに笑った。
久々どころじゃない姉の優しそうな顔だった。



「・・・キモ」


「ウルサイ」


「呼んできてあげようか一ノ瀬さん」


「いいよ」


「いつも鼻の下伸ばして彼女の事待ってたもんね」


「!」


こいつ・・・いつ俺の事まで見てたんだよ!
やっぱり姉貴は侮れない。
汗が吹き出す俺の背後から「あっ!」と小さな声がして、振り向くとみなみの仕事仲間が怪しげに俺を見ていた。


・・・何だ?


そんな彼女を見て姉貴がププッと笑いながら言った。


「ごめんね羽田さん、コイツ本当は弟なの」


「えっ・・・」


「コイツが一ノ瀬さん困らすからちょっと懲らしめてやろうと思って・・・ごめんごめん」


「えっ!じゃあストーカーってのは嘘?」


「ベタベタ後くっついて回ってるから満更嘘でもないんだけどさ、」


「オイッ!」


・・・何だよ俺ストーカーとか言われてたの!?
だからこの人すげー冷たかったのか・・・


なんか凄くガッカリだ。



「・・・とりあえず健全なストーカーだから安心して」


「ええっ・・・私すごく彼に冷たくしちゃいましたよ?・・・ごめんね!?」





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