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限界Lovers
第30章 ラスボス登場
こんな厳つい顔しながら家族や周り想いな姿は想像したら少し怖いけど・・・
「一ノ瀬さん、この間はありがとうございました。また一緒に飲みましょう」
「・・・・・・・・・」
俺のおべっかにゴリラーマンの反応なし。
みなみはみなみでゴリラーマンを見ようとしない。
この二人・・・
さすがの俺もイラッとした。
だからみなみの頭をグイッと押した。
「ちょっ・・・何!?」
「謝れ」
「どうして!私悪くな・・・いっ!」
意地でも頭を下げないみなみ。
やっぱりゴリラーマンの妹だと思った。
「兄妹喧嘩の相場は両成敗なんだよ。ウチはみなみんちと違って毎日取っ組み合いの喧嘩してたから・・・その度にお袋にそう怒られた。・・・毎日会える姉弟でもそうなんだぞ、しばらく会えないんだろ?・・・謝れよ」
「だからどうして私から?私悪くないし・・・」
「悪くなくても理不尽でもみなみの方が下なんだからみなみから謝れ」
みなみは口を尖らせて黙り込む。
そして・・・
「・・・・・・んなさ・・・」
口先だけでボソボソ言った。
本当に不本意なのだろう・・・みなみの気持ちはよく分かる。
俺もそうだったから・・・
それなのにゴリラーマンはみなみの言葉にまたもや無反応で・・・
「一ノ瀬さんも」
「は?」
「だから兄妹喧嘩の基本は喧嘩両成敗なんです。みなみが謝ったんだから一ノ瀬さんも謝ってください」
意味が分からないのかゴリラーマンはポカンとしている。
でもやっと意味を理解したのか一人でウンウン唸り始めた。
「いや・・・俺は・・・」
「一ノ瀬さん!」
ゴリラーマンにも負い目があったのだろう。
絶対謝らないと思ったけど俺に叱られて渋々みなみに謝った。
「その・・・悪かったな」
「いえ・・・」
でも二人はお互いの目も見ようとしない。
全く・・・頑固同士で困ったもんだ。
すると新幹線が入って来てドアが開いた。
降りる人の流れが切れるとゴリラーマンは初めてちゃんと俺たちを見た。
「・・・じゃあ」
そしてゴリラーマンは新幹線に乗り込んだ。
「お兄ちゃん!」
突然みなみが呼び止めゴソゴソバッグから包を取り出す。
「一ノ瀬さん、この間はありがとうございました。また一緒に飲みましょう」
「・・・・・・・・・」
俺のおべっかにゴリラーマンの反応なし。
みなみはみなみでゴリラーマンを見ようとしない。
この二人・・・
さすがの俺もイラッとした。
だからみなみの頭をグイッと押した。
「ちょっ・・・何!?」
「謝れ」
「どうして!私悪くな・・・いっ!」
意地でも頭を下げないみなみ。
やっぱりゴリラーマンの妹だと思った。
「兄妹喧嘩の相場は両成敗なんだよ。ウチはみなみんちと違って毎日取っ組み合いの喧嘩してたから・・・その度にお袋にそう怒られた。・・・毎日会える姉弟でもそうなんだぞ、しばらく会えないんだろ?・・・謝れよ」
「だからどうして私から?私悪くないし・・・」
「悪くなくても理不尽でもみなみの方が下なんだからみなみから謝れ」
みなみは口を尖らせて黙り込む。
そして・・・
「・・・・・・んなさ・・・」
口先だけでボソボソ言った。
本当に不本意なのだろう・・・みなみの気持ちはよく分かる。
俺もそうだったから・・・
それなのにゴリラーマンはみなみの言葉にまたもや無反応で・・・
「一ノ瀬さんも」
「は?」
「だから兄妹喧嘩の基本は喧嘩両成敗なんです。みなみが謝ったんだから一ノ瀬さんも謝ってください」
意味が分からないのかゴリラーマンはポカンとしている。
でもやっと意味を理解したのか一人でウンウン唸り始めた。
「いや・・・俺は・・・」
「一ノ瀬さん!」
ゴリラーマンにも負い目があったのだろう。
絶対謝らないと思ったけど俺に叱られて渋々みなみに謝った。
「その・・・悪かったな」
「いえ・・・」
でも二人はお互いの目も見ようとしない。
全く・・・頑固同士で困ったもんだ。
すると新幹線が入って来てドアが開いた。
降りる人の流れが切れるとゴリラーマンは初めてちゃんと俺たちを見た。
「・・・じゃあ」
そしてゴリラーマンは新幹線に乗り込んだ。
「お兄ちゃん!」
突然みなみが呼び止めゴソゴソバッグから包を取り出す。