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限界Lovers
第31章 初めて記念日
「・・・みなみちゃんはどうしてだと思う?」


「分かりまセン・・・でもみなみも彼女ができたからなんだろうなって納得しまシタ」


そしてフラフラ揺れ出すみなみちゃん。


「うわっ!危ない」


慌てて手を伸ばして受け止めて、倒れないように気遣いながらみなみちゃんの隣に移動する。
そして俺にもたれ掛からせるとフワリと甘い香りが漂った。
香水でもない、煙草でもない・・・
柔らかくて甘い香り。


その瞬間、何故だろう・・・軽はずみにこの子には手を出してはいけないと思った。


「・・・・・・・・・」


みなみちゃんはスヤスヤ眠っている。
それは男と飲みに来た事に対して余りにも無防備すぎた。
多分、今のみなみちゃんを抱くのは簡単だ。


でも・・・




感じてしまったみなみちゃんの柔らかさと香り・・・
どうしようもないくらい今、この子を抱きたいのに俺の何かが今のままじゃダメだと囁く。
身体と心が矛盾して、死ぬほど迷って・・・


結局俺は・・・


みなみちゃんに手出しすることなく・・・


目覚めた彼女を家まで送り届けた・・・



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