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限界Lovers
第31章 初めて記念日
「みなみちゃんも何か頼みなよ・・・何がいい?」
甲斐甲斐しくメニューを開く友人。
「えっと・・・何にしようかな」
「・・・みなみちゃん酒弱いんだからアルコール弱いのにしろよ・・・これとかさ」
「じゃあそれにする」
二人の間に割り込むとみなみちゃんは素直に俺に寄り添った。
できる限り友人とみなみちゃんを近づけないように・・・それは意識してじゃなかったけど、気がつけば俺の言動はそこに起因していたように思う。
友人はと言えば・・・始終ニヤニヤ俺たちを見ていた。
「あ、ちょっとお手洗いに・・・」
「行ってらっしゃーい」
みなみちゃんが席を立つとヒラヒラ手を振っていた友人がズイッとテーブルに乗り出した。
「可愛い子だな!俺ああいう子大好き」
本当にムッとする。
「お前が好きでも関係ねーし」
「ホーントに俺に任せてくれればお前好みにしてやるのに・・・」
「・・・・・・・・・」
絶対嫌だ。
面倒臭かろうがどんだけ待とうが構わない。
他の男になんて触れさせるもんか・・・
極端に無口になり飲んでいるとみなみちゃんが帰って来て・・・
入れ違いに俺の携帯が鳴る。
相手は会社の先輩からで、仕方なく外に出て話をして戻ると俺の足は二人の見える場所で止まった。
ほろ酔いのみなみちゃんは友人と楽しげに話していた。
あの笑顔を惜しげもなく晒し照れ隠しに髪を耳に掛けたりして・・・
すると友人の手がみなみちゃんに伸びる。
何か言われたみなみちゃんは目を閉じた。
その顔はキスする時の顔だった。
その目元に友人の指先が触れ・・・離れるとみなみちゃんが目を開け恥ずかしそうに微笑んだ。
頭に血が上る。
心臓がバクバクいっていた。
甲斐甲斐しくメニューを開く友人。
「えっと・・・何にしようかな」
「・・・みなみちゃん酒弱いんだからアルコール弱いのにしろよ・・・これとかさ」
「じゃあそれにする」
二人の間に割り込むとみなみちゃんは素直に俺に寄り添った。
できる限り友人とみなみちゃんを近づけないように・・・それは意識してじゃなかったけど、気がつけば俺の言動はそこに起因していたように思う。
友人はと言えば・・・始終ニヤニヤ俺たちを見ていた。
「あ、ちょっとお手洗いに・・・」
「行ってらっしゃーい」
みなみちゃんが席を立つとヒラヒラ手を振っていた友人がズイッとテーブルに乗り出した。
「可愛い子だな!俺ああいう子大好き」
本当にムッとする。
「お前が好きでも関係ねーし」
「ホーントに俺に任せてくれればお前好みにしてやるのに・・・」
「・・・・・・・・・」
絶対嫌だ。
面倒臭かろうがどんだけ待とうが構わない。
他の男になんて触れさせるもんか・・・
極端に無口になり飲んでいるとみなみちゃんが帰って来て・・・
入れ違いに俺の携帯が鳴る。
相手は会社の先輩からで、仕方なく外に出て話をして戻ると俺の足は二人の見える場所で止まった。
ほろ酔いのみなみちゃんは友人と楽しげに話していた。
あの笑顔を惜しげもなく晒し照れ隠しに髪を耳に掛けたりして・・・
すると友人の手がみなみちゃんに伸びる。
何か言われたみなみちゃんは目を閉じた。
その顔はキスする時の顔だった。
その目元に友人の指先が触れ・・・離れるとみなみちゃんが目を開け恥ずかしそうに微笑んだ。
頭に血が上る。
心臓がバクバクいっていた。