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限界Lovers
第31章 初めて記念日
二人のところに歩いて行くとみなみちゃんがいち早く気づいた。


「電話平気だった?」


「うん・・・みなみちゃんは?そろそろ帰らないと門限遅れるんじゃない?」


「あ・・・そうね、じゃあそろそろ行こうかな。お金・・・」


「いーよいーよ、みなみちゃんほとんど飲んでないし俺が奢っちゃう!」


「・・・みなみちゃんの分は俺が出すから。大輔、これで払っといて」


急に雰囲気が変わった俺に二人は戸惑っている。


「行くよみなみちゃん」


「えっ・・・うん、じゃあ・・・」


友人に頭を下げるみなみちゃん。


「またね」


みなみちゃんに手を振る友人に「またね」はもうないだろうと・・・心の狭い事を考えていた。
俺は大輔に嫉妬してたんだ・・・





外に出て歩いていると心配そうにみなみちゃんが見上げる。


「怒ってる?遥斗さん・・・」


「別に」


「何か急に変だから・・・」


「怒ってないよ。怒る事もないだろ?」


「・・・・・・・・・」


素っ気ない俺にみなみちゃんは何も言えなくなってしまったのだろうか・・・
シュンと後をついて来る。


駅に着くとみなみちゃんが言った。


「ここまででいいです!」


「どうして?危ないだろ」


「だって・・・遥斗さんやっぱり変だから・・・」


「・・・・・・・・・」


みなみちゃんを振り切って改札を抜けた。
困り顔のみなみちゃんとホームに並び無言で電車に乗る。
二人に会話はなかった。


俺自身も自分がどうしたいのかサッパリ分からない。
ただこの苛立ちをどうすることもできず持て余すばかりだ。


電車を降りてみなみちゃんの家に着くと気まずい空気が流れた。


「・・・ありがとうございました」


みなみちゃんは俺に頭を下げる。
・・・この感じ。
大輔にはあんな笑顔を見せながら俺との別れ際に笑顔はない。


簡単にキス顔をアイツに見せた。
惜しみなく笑顔を見せ、照れた顔を見せ・・・
俺の知ってるみなみちゃんと今日アイツに見せた顔が同じなのが気に入らない。


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