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限界Lovers
第31章 初めて記念日
「遥斗さん、14日・・・会ってくれる?」
「14日・・・」
「うん、チョコ作るから」
―――バレンタインか・・・
「もちろん」
14日・・・ふいに思い出した家族の予定に淡い期待が生まれてしまった。
意識したらこんなチャンスはないんじゃないかと胸がドキドキし始める。
「みなみちゃん・・・チョコの他にも俺欲しいものがあるんだけど・・・」
「何?みなみがあげられるものなら・・・」
「うん、みなみちゃんにしか貰えないもの・・・」
全身が心臓になったみたいに脈打っていた。
セックスに誘うのにこんなにも緊張したのは初めてかもしれない・・・
「何だろう・・・」
みなみちゃんが首を傾げ、俺は意を決した。
「みなみちゃん」
もう後には引けない・・・
「みなみちゃんが欲しいんだ・・・意味分かるよな?」
「えっ・・・」
「14日・・・ウチ誰も居ないから・・・」
みなみちゃんはキョトンとしている。
「みなみちゃんがOKなら泊まれる準備してウチに来て・・・待ってるから。ダメなら電話して・・・チョコ貰いに行く」
そして返事も聞かずにみなみちゃんを離す。
「送ってく」
「勝手に来たの私だから・・・」
「送るよ」
そして俺とみなみちゃんは何も話さずに歩き出した。
・・・話せなかったという方が正しいだろうか。
初めての恋みたいに息苦しくて胸が痛くて・・・
みなみちゃんの表情が気になったけど確認する勇気が出なかった。
緊張のあまりいつもより早足で歩いた夜の道・・・
俺は今でも忘れない。
あの不器用でぎこちない空気を・・・
祈るような気持ちでいたあの夜を・・・
「14日・・・」
「うん、チョコ作るから」
―――バレンタインか・・・
「もちろん」
14日・・・ふいに思い出した家族の予定に淡い期待が生まれてしまった。
意識したらこんなチャンスはないんじゃないかと胸がドキドキし始める。
「みなみちゃん・・・チョコの他にも俺欲しいものがあるんだけど・・・」
「何?みなみがあげられるものなら・・・」
「うん、みなみちゃんにしか貰えないもの・・・」
全身が心臓になったみたいに脈打っていた。
セックスに誘うのにこんなにも緊張したのは初めてかもしれない・・・
「何だろう・・・」
みなみちゃんが首を傾げ、俺は意を決した。
「みなみちゃん」
もう後には引けない・・・
「みなみちゃんが欲しいんだ・・・意味分かるよな?」
「えっ・・・」
「14日・・・ウチ誰も居ないから・・・」
みなみちゃんはキョトンとしている。
「みなみちゃんがOKなら泊まれる準備してウチに来て・・・待ってるから。ダメなら電話して・・・チョコ貰いに行く」
そして返事も聞かずにみなみちゃんを離す。
「送ってく」
「勝手に来たの私だから・・・」
「送るよ」
そして俺とみなみちゃんは何も話さずに歩き出した。
・・・話せなかったという方が正しいだろうか。
初めての恋みたいに息苦しくて胸が痛くて・・・
みなみちゃんの表情が気になったけど確認する勇気が出なかった。
緊張のあまりいつもより早足で歩いた夜の道・・・
俺は今でも忘れない。
あの不器用でぎこちない空気を・・・
祈るような気持ちでいたあの夜を・・・