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限界Lovers
第31章 初めて記念日
角度はこんな感じだろうか。
暗くてよく見えないから感を頼りに少しずつ挿れていく・・・と。


「痛い・・・!」


まだ先っぽしか挿れてないのにみなみちゃんが腰を引く。


「痛いって・・・まだ全然挿れてないよ?」


「でも痛いんだもん・・・」


俺が挿れようとするとみなみちゃんが逃げる。
そんな事を何度も何度も繰り返す。


「お願いだからみなみちゃん動かないで」


「勝手に・・・動いちゃう」


この堂々巡りにさすがの俺もいい加減・・・


「みなみ!そんなに俺が信用できない?」


「!」


突然の呼び捨てにみなみちゃんは驚き、首を振って大人しくなる。


「正直痛いと思うよ・・・こんなんが身体ん中挿入るんだから。だからもしみなみが本当に嫌なら止める」


「嫌じゃない・・・私だってずっと遥斗さんとこうなりたいって・・・思ってた」


「みなみ・・・」


「でも・・・でも・・・」


みなみちゃんが・・・
みなみがポロポロ涙を零す。


「みなみの心の準備がまだなら今日は止めよう」


「・・・・・・・・・」


「俺はみなみとこうやって・・・」


ギュッとみなみが俺に抱きつく。


「遥斗さん、ちぐはぐなのは分かってるんだけど・・・みなみ遥斗さんと最後までしたい・・・遥斗さんと繋がりたい・・・。だからね、痛いって言っても気にしないでいいから!」


「・・・・・・・・・」


「む、無理矢理でもいいよ。無理にされたなんて思わないし・・・。ちょっと叫んじゃうかもしれないけど最後までヤっちゃっていいから」


「俺・・・でもみなみにはあんまり痛い思いさせたくない」


「・・・でもハジメテってみんな痛いんでしょ?ならみなみ・・・遥斗さんとなら痛くても・・・」


裸の心にみなみの健気さが痛いくらい沁みる。


「そんなこと言われたらもう止めらんねーよ?」


「・・・止めないで」


「後で後悔しても知らねーぞ」


みなみが俺を見て頷いた。
俺もみなみを抱きしめ返す。


もう止められない・・・




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