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第31章 初めて記念日

再びみなみの足を大きく割って充てがう。
ゆっくりと沈めていくと物凄い抵抗力で押し返される。
それでももう躊躇わず逆らうように侵入する。


みなみの中は本当にギチギチでキモチイイというよりは痛いくらいだ。


｢･･･ふっ、･･･んっ｣


この震えと手の力の強さは痛みから来てるのだろう。


｢大丈夫？｣


｢･･･、気･･･｣


･･･あんま平気そうじゃねーな。
でも余計な事は考えずに腰を進めた。


｢遥斗さん･･･｣


みなみか俺に爪を立てる。


｢“遥斗”って呼んでみて｣


｢･･････ると｣


ポロポロ泣きながら俺を呼ぶ姿に純粋な愛を感じた。


｢遥斗｣


｢うん、痛かったら痛いって言っていいから･･･止めないけど｣


その言葉に防波堤が決壊したのだろう･･･
みなみが泣き出す。


｢痛い！痛いよ･･･もう嫌だ！｣


｢うん、ごめんな｣


｢遥斗･･･遥斗･･･｣


泣きじゃくるみなみの腰を押さえつけ挿れていく時、ゾクゾクした快感を感じていた。
それは肉体的ではなく精神的な･･･
思えばあの時が俺の中のサディストが目覚めた瞬間だったように思う。


しばらく進むとさっきとは明らかに違う襞のようなものにぶち当たった。
これが処女膜なのだろうか･･･


グッと力を入れ貫通しようとすると･･･


｢痛い！無理！無理だよ｣


みなみが叫んだ。


｢平気、動くなよ｣


ここまで来てノコノコ引き下がることもできない俺は力任せに一気に腰を落とす。


｢！！！！！｣


声にならない叫びが上がり、みなみにも力が入る。



｢挿入った･･･｣


呼吸が荒い上に汗だくな二人。


｢鬼畜･･･｣


｢えっ？｣


｢鬼畜ー･･･｣


またみなみが泣いた。
何だよ鬼畜って･･･


｢悪かったよ･･･抜く？｣


｢抜かないよ！｣


そして逆ギレ･･･


｢遥斗ー･･･｣


今度は何だ･･･


｢う、嬉しい･･･大好き｣


｢････プッ｣


挿入したまま笑うなんて初めてだ。


｢俺もだよ、大好き｣


動かず抱き合ったままキスをして･･･
慣れてきたみなみが動いていいと言うから言葉に甘えて動いてみると有り得ない早さで果ててしまった。


何も知らないみなみがよく分かってないことだけが救いだった。