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限界Lovers
第32章 サプライズは突然に
「ごめんな、順序がちぐはぐなばっかりに・・・」


「あれってみんなに聞いてるんじゃないの?」


「どうなんだろうな」


変に過敏になるのは俺に負い目があるからだろうか。


みなみは心霊写真みたいな画像を眺め嬉しそうに頬を緩ませる。


「来年の今頃は赤ちゃんが居るんだね」


「入籍・・・早めような。入籍まで間が開きすぎるとデキ婚で入籍渋ってたって将来子供に思われたら嫌だ」


「・・・デキちゃった結婚じゃないの?」


「デキ婚てのは妊娠したから結婚することだろ?俺たちは・・・ちょっとフライングしただけ」


「変わんないよー」


まだ実感もなく、突然の妊娠はちょっとしたサプライズみたいで嬉しかった。


二人で相談して、両親には結納の時に話す事に決めた。
みなみは特につわりもなく、強いて言えば眠い怠いくらいで普通に毎日を過ごしあっという間に結納の日を迎えた。



「マジで着物平気なの?」


「体調が悪くなければ着ても問題ないってお医者さんも言ってたし・・・最後の振袖だから着たいんだ」


俺の心配をよそに着物を着たみなみはとても綺麗だったけど・・・


「苦しくね?」


「少し緩めにしてもらったから大丈夫」


俺は心配で仕方なかった。


みなみの両親にうちの両親、姉貴・・・
あと揃うはゴリラーマン一家だけなのだけど時間になっても現れない。



「みなみ!」


野太い声がしたかと思うと若干遅れてゴリラーマンが入って来る。


「お兄ちゃん」

「すまんな、途中で花恋のオムツを替えたりしてたらおそくなってしまった」


デカいゴリラーマンの後ろには大人しそうな女性が赤ちゃんを抱いている。
ゴリラーマンの奥さんと娘のようだ。


俺を見て奥さんが頭を下げる。
釣られて俺も頭を下げた。


奥さんは・・・昔、ゴリラーマンが付き合ってた先輩とは随分と違う雰囲気の人だった。
娘はゴリラーマンそっくりで・・・それはいつか見た夢のあの子にも似ていた。


結納パックというだけあって式場の人が場をはこんでくれ、結納自体は滞りなく終了した。
そしてそのまま会食に。


姉貴は物珍しげにゴリラーマンを見ている。
・・・昔俺を入院させた暴漢だと知っているだけあって余計なのだろう。


みなみはゴリ子先輩・・・もとい花恋ちゃんを抱っこして嬉しそうだ。




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