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限界Lovers
第32章 サプライズは突然に
結納が終わって、俺たちはすぐに婚姻届を提出した。


「山下みなみ・・・」


いい名前だ・・・


「山下さーん」


「・・・・・・」


「ちゃんと返事しろよ!山下さーん」


「はい・・・」


「山下みなみさーん」


「はい・・・」


恥ずかしそうなみなみが初々しい。


「何か変な感じ・・・」


「慣れるだろ?これから“山下”で生きてく時間の方が長いんだからさ」



お腹の子どもは無事心音も確認され順調に育っている。


みなみはつわりさえないものの相変わらず怠いようでここのところずっとテンションが低い。


そんなみなみに何かしてやれないものかと、ある日ホームセンターで見つけたイチゴの苗を買って帰りベランダで育て始めた。


みなみの気分が変わればいいと・・・


植物を育てるなんて小学校の頃以来だ。
せっせと世話をする俺をみなみはいつも浮かない顔で見ていた。


暖かくなり、イチゴの苗から花が咲いた時、俺はひどく感動した。
達成感とでもいうのだろうか・・・白くて可愛い花がとても愛しく感じられた。

やがて花が散ると緑色の小さな実が現れる。
小さな実は日々大きくなっていき緑から白色へ、そしてだんだんと赤く色づく。


真っ赤なイチゴが甘く瑞々しい香りを放つようになり、初めて収穫した時の喜び・・・
みなみも俺の作ったイチゴをとても喜んでくれた。


少しずつみなみのお腹が大きくなり始め、胎動が始まり、きーちゃんの結婚式だなんだと毎日は飛ぶように過ぎていく。


八ヶ月頃からみなみは頻繁にお腹が張るようになった。
検診の時に切迫早産と診断され、自宅安静を言い渡され・・・話し合った結果しばらく実家に帰ることに。


俺はみなみの家とアパートを行ったり来たりの生活になった。
何でも俺がいた方がみなみのメンタルが落ち着くそうで・・・
何とも夫冥利に尽きる話だ。


お腹の子はとても元気な子のようで、モニョモニョとよく動くらしい。
モニョモニョって何だ?と思うがみなみ曰く「モニョモニョ」だそうだ。


俺が触っても動いてるのが分かるようにもなり・・・


「おお・・・!」


感動して頻繁に触ってはみなみにウザがられたりもした。


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