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第7章 チェリー・チェリー・ストロベリー

「そりゃそうだ！俺たちが仲がいいのは間違いない」


隣のみなみの肩を抱いて引き寄せる。


「仲良しなのかな…」


「仲良しだろ」


「その人はね、奥さんとチューもしないんだって」


「えっ、それ話したの男？」


「そう、社員さん。結婚すると変わっちゃうって言ってた…みなみと遥斗ももし…」



そこでみなみの言葉を止める。
もちろんキスで…


「俺はみなみと結婚しても変わらないよ」


「……そう？」


「断言できる。キスもセックスも毎日する！」


「もう…」


そんな話の合間にまたキスをする。




「…その社員とはよく喋るの？」


「普通に喋るよ」


「………」



俺、みなみと付き合うまで自分の懐がこんなに狭いと思わなかった。


少し強引にまたまたキス。


「…セクハラされない？」


「されるわけないじゃん！」


「みなみ可愛いから俺心配なんだよ」


唇はリップの名残でほんのり甘い香りがする。


「…みなみだって遥斗が心配なんだよ？」


「俺か？俺なんて心配のしようがないだろ」


「遥斗だってカッコいいもん…鈴之介とかさ、鈴之介とかさ…とりあえず鈴之介とかさ」


「それしかいないのか」


なんだかガッカリして肩を落とすとみなみが頭をよしよしと撫でる。


「でも女の人のライバルじゃなくて良かったかも」


「俺はよくないけどな」


「…女の人がライバルだったら遥斗取られちゃう…そんな気がする」





みなみ…


なんて可愛いんだみなみ！




「俺がみなみ以外好きになるわけないだろ」


「……分かんないじゃん」


「分かる、言いきれる。…俺だってみなみの気持ちが変わるんじゃないかって怖いよ 」


「遥斗…」



俺を見るみなみの目が潤みだす。
そのうるうるな目がそっと閉じられた。



角度をつけ甘い唇めがけて近づいた時…





ピンポーン





インターホンが鳴った。