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限界Lovers
第7章 チェリー・チェリー・ストロベリー
こいつ…積極的なんだか消極的なんだかわかんねぇ。


でもみなみに対してアクションを起こそうとしていることだけは分かった。




「また何か持ってきますから!」


「悪いですから」



調子に乗り始めたそいつの申し出をみなみの代わりにいち早く断る。


悪い芽は早めに摘まないと面倒くさいことになるからな。


それなのにそいつは俺のことなんか完全無視で真っ直ぐすぎる視線をみなみに向ける。



「みなみちゃん…!」


「…ありがとうございます」




笑顔付きでみなみが答えた。



「…………」




……ハイ今夜おしおき決定。



みなみはそんなことと気づかずにニコニコ愛想を振り撒いている。


照れながら必死な隣人と鈍感なみなみ。



冷ややかな目で二人を見ながら嫉妬の渦をどうすることもできずにいた。












「おいしそうなさくらんぼ」


リビングで嬉しそうにみなみがさくらんぼを眺めている。



「俺、いちごの方が好き」


「そうだっけ?」


「みなみの唇のいちごが好き」


「もう…さっきからずっとそんなことばっかり」


「……塗ってよ」


「取られちゃうもん塗らないよ」


「塗れって」


「嫌ーーーっ!!」



くすぶる嫉妬からじゃれつく俺に気づかないみなみ。


どこまでも無邪気な笑顔は可愛い反面少しだけ憎たらしい。


「…じゃあ動くな!!」



みなみを押さえつけお仕置きを兼ねたエッチに持ち込む準備を整え……



みなみをソファに……










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