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限界Lovers
第8章 鈴木将太の憂鬱
みなみちゃんは背を向けうずくまってるから分からないだろうけど…



一瞬で僕はビンビンで…



「ぼ、僕部屋にモドリマス。ミナミチャン、風邪ヒカナイヨウニネ?」




こんな姿みなみちゃんに見られるわけにいかないから、慌ててみなみちゃんの部屋を出た。




「あっ!鈴木くん!?」




みなみちゃんの驚く声を背中で聞いて部屋に駆け込み鍵を掛け、ティッシュの箱に手を伸ばし…













「……はあっ」












事なきを得る。



スッキリしたところでポイポイっとゴミを捨て軽くなった体でベッドに沈んだ。


「……初めて生で見たな…女体」



しかもみなみちゃんの……



「………」



思い出すとムクムクする僕の身体は正直すぎだ。




「……だあっ!静まれ静まれ僕の…」




呪文を唱えているとインターホンが鳴り、気持ちを切り替えるために僕は勇み出る。



「はいっ!」


「隣の一ノ瀬です」


「!」






みなみちゃん……!?



みなみちゃんがあんなことがあった後に何故僕の部屋に!?



「い、イマ開けマス」



カチコチしながらドアを開けると立っていたのは服を着たみなみちゃん。



「さ…さっきはどうも。あの…これカレー」



「!」



わざわざ持ってきてくれたのか…
しかもあんなことがあった後だ。



…普通に考えて来にくかっただろうに。




「あ、あ、ありがとうございます」


「いえ…では」



ひきつる笑顔のみなみちゃんが頭を下げる。



「あ、待ってみなみちゃん!」





僕はこのまま彼女を帰したくなかった。



下心じゃなくてこのまま帰したらずっと気まずくなってしまう気がしたから。




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