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石榴(ざくろ)の月~愛され求められ奪われて~
第8章 第二話・参
 今度は立て膝をさせられたお民の口から、嘉門が布を取った。
「そなたの悩ましい声を聞きとうなった」
 太股をいきなり嘗め上げられ、口づけられたお民は、その得体の知れぬ感触に思わず身を捩った。
「うっ、ぁあっ、ああ」
 嘉門は艶を帯びたお民の声や、切なげな表情に感じ入ったように見つめている。
 女の乱れた髪やかすかに顰められた眉、わずかに開いた紅椿のような唇。殊に潤んだ瞳は露の雫を宿し、何とも言われぬ凄艶な色香が溢れている。
 その直後、下腹部に突如として滾り切った熱塊を挿し入れられ、お民は悲鳴を上げた。嘉門は躊躇うことなく、一挙に最奥部までひと突きに入ってきた。
 あまりの痛みと更にそれを上回る快感に、お民は褥の上でもんどり打つ。
「いや―、もう、いや、許して、止めて」
 延々と与えられる快楽地獄は、まさに〝地獄〟と形容するにふさわしい。
 涙ぐんだ瞳で訴えるお民の髪を嘉門がひと房掬い、そっと唇を押し当てる。
「そなたはもう、この俺から逃れられぬ。そなたの身体は既に俺に馴染んでいる。今になって亭主の許に帰ったとしても、昔のように恋しい男と暮らせると思うな。確か、そなたが暇を取る前にもそう申し聞かせたはずだが」
 そう、石澤の屋敷にいる間も、これと同じことを幾度も耳許で囁かれた。
「今だって、ほら、そなたの身体はもっともっとと叫んでおる。正直になってみよ。そなたはもっと快楽を欲しているのであろう?」
 唆すように言われ、お民は首を振る。
「そんなこと、望んでなんかい―」
 否定しようとしたところで、お民の中に入ったままの嘉門が抜き差しを始めた。刹那、意識が弾け飛び、意味のある言葉を紡ぐこともできなくなってしまった。
 嘉門の良いようにされて悔しいと思ったのはほんの一瞬のこと。後はさんざん蹂躙され、思うがままに犯された。
「あうっ、あ―」
 理性に反して、口からは甘い喘ぎが洩れ続けた。
 白い華奢な身体が弓なりに大きくのけぞる。それは、銀の魚が跳ねるのにも似ていた。
 魚は苦悶にのたうち回り、幾度も跳ねた。やがて、最後には力尽きたように動かなくなる。
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