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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
「クロウ、こうやって2人きりになるのも珍しいんだし、2人だけでのんびりしよう?」
「うむ、ゆっくり散策するのも悪くはないな」

クロウは、寂しそうに笑うと私が差し出した手を取ってくれて……。
弱々しく私を握る手が、全てを物語っているようにも思えた。
今はただ、楽しい事だけを考えよう……、それが一番だと理解したから。

「ここは、ヴェネツィアをモチーフにしてるんだって」
「水の都と呼ばれる所だな。行き来は船でするのか」
「うん、そうみたい。乗って見る?」
「おお、乗ってみるか」

並んでいると、なんとまぁルイ達がやってきて……見つかるかと冷や冷やしたけど、たっくんがやらされるようにナビを見せて、女の子達一同は船に乗り込んで行った。

「む、そういえばあの女子<おなご>達は我がギルドに入っていたりするのか?」
「流石に、入ってないと思うよ」

一覧を見ると、見知らぬ女の子達の名前がずらーっと載っていて、目を見張った。
これは、もうゲームにログインする事すら危うい状況じゃない!?

「ど、どうしよう……クロウ……」

ナビを見せると、クロウは頭を抱えた。

「抜けるぞ」
「え」
「抜けると言っているのだ。2人だけでも、どうにかなるだろう?」
「う、うん。そうだね」
「あんな身勝手な奴の所には居れまい」

クロウは意見を固めたようで、すぐにナビを弄り始めた。
そして、数秒後には『クロウさんがギルドを抜けました』というウィンドウが目の前に出てくる。
クロウだけ、行かせるわけにはいかないと私もギルド脱退のボタンを押した。

そうして、私達は見つからないようにとヴェネツィアゾーンから童話ゾーンへと移動して……、たどり着いたのは不思議なアリスの国。
可愛らしいオブジェクトに、周りの人達もファンタジックだけどオシャレな格好の人ばかりで、物凄くテンションが上がってくる。

「ねぇ、クロウ! お城行ってみようよ!」
「うむ、良いぞ!」

私は、クロウの手を引っ張って走り出した。
その時、突然目の前が真っ暗になって……、何が起こったのかと辺りを見渡すと、だんだんと目がはっきりしてくる。

そこはダイヴマシンの中だった。
窓の外に居るエリさんこと大牙さんと目が合った。
どうしよう、物凄く気まずい。

外に居る大牙さんは、物凄く機嫌が悪そうで。
自分が、可愛い女の子達を選んだんじゃない。
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