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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
「警察だ、手を上げろ!」

慌てて振り向くと、そこには拳銃を構えた大牙さんが立っていた。
そうして、暫くしてドアのほうから蒼さんと……、そしてさっきの居酒屋の店主さんが入ってくる。

「先輩、そいつで間違いありません」
「指紋を取れ!」

店主らしいおじさんも、警察の人みたいで。
大牙さんを『先輩』と呼んでいた。

私は、どういう事なのかわからずに呆然としたままその場に据わったままで居た。

「ったく、見事なまでによく似てやがる」

大牙さんが、犯人らしい大牙さんに手情をかけた。
もしかして、最初から大牙さんじゃなかったとか?
全部偽者とか?
頭の中が混乱して、よくわからなくなる。

「……先輩、姫ちゃん混乱してますよ」
「あーっと、俺等に対して怒って姉さんと一緒に逃げて、その後ログアウトしただろ?」
「う、うん……」
「で、その後また再ログインした後に、俺等はいったん署に呼ばれたんだ。俺等のIDが外部から無断使用される可能性があるって話だ」

私を外に連れ出した人が犯人。

「でも、居酒屋の店主さんは?」
「俺のドッペルゲンガーを見たって言う目撃情報があったから、店のおばちゃんに頼んで協力してもらったんだ」
「……あそこのお店は、お婆ちゃんが切り盛りしてるよ」

その後、泣きじゃくった睦月が家の中に入ってきて、私はそのまま睦月によってホテルに連れて帰ってもらった。
その間、睦月は何度も謝ってきて……。
でも、気になる事がある。
犯人は、なんで私達が喧嘩していた事をしっているか、だ。

そんな、見知らぬ人と接触なんて……。
いや、していた。
今日ルイと仲良くしていた、あの女の子達……。

私は、狐に化かされたような妙な気分のままホテルに帰る。

「お帰りなさいませ、天月聖さん。赤瀬のほうは、偽者が出た為、暫くの間護衛から外れる事になりました」

そう言って、笑顔で挨拶をしてきたのは金髪碧眼のフランス人形のような男の人。

「いつ頃復帰できそうですか?」
「本人達もIDごと変更しないといけないので、暫くかかるでしょう。その間の護衛を担当させていただきます、ミーシェ=アンジェラです。よろしくお願いします」
「右に同じく、ヴァイツ=ランジエルです」
「え、えとどちらが弟の護衛で?」
「一人では、偽者が出るので複数で護衛させていただく事になりました」
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