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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
「桜!」
「お嬢様、早く父の元へ!!」

無理やり椿さんに手を引っ張られて、私はヘリに乗せられる。
中にはたっくんが乗っていて、操縦しているのは睦月さんだ。
睦月さんって、何でも操縦しているから、きっと運転できない乗り物なんてないんだろう。

「桜、柳!」

手を伸ばせば、桜が先に乗ってくる。
そうして、残されたミーシェさんは梯子に捕まって、無事に脱出をした。
……そっか、会えないって言ってたのはこんな事件がある予兆を察してたからなんだ。

そうして、ミーシェさんの梯子を回収するのかな、と思った瞬間だった。
桜が、凄い勢いで梯子を蹴り落とそうとしてる。

「し、死んじゃうよ!?」

慌てて止めている間に、梯子を伝ってミーシェさんがヘリに上がってきた。


「桜、何をするんですか!?」
「柳、身に覚えはないのですか!? 大体、貴方があのような低俗な者達の誘いに引っかかるのが今回の原因でしょう!!」

ミーシェさんは、やっぱり柳だった。
そうして、柳は変装を解くとゲッソリした様子で後ろの席に座った。
いや、正しく座らされた。

「桜、説明なさい」
「はい、お母様。お嬢様と刑事さんと柳が、ゲーム内の列車に乗った時の事です。事もあろうか、柳はお嬢様が端っこに追いやられている事にも気づかずに、社内で女キャラと遊んでいて、そのままお嬢様は取り残され、挙句の果てには女キャラをギルドに入れた事で個人情報が漏れました」
「……柳、少々話がありますので、降りたら私の後を付いてきなさい」
「は、はい……」

たっくんのほうは、何やら眼鏡をかけてパソコンと睨めっこをしていた。

「何してるの?」
「うーんとね、隼人のデータが改ざんされて送信されてたから、誰がやったか分析してたの」
「そうなんだ、誰かわかりそう?」
「警察の誰かっていうのはわかったけど、複数みたーい」

ああ、だから警察内部に犯人が居るって言ってたんだ。

「って事は、隼人君って実際の所もう自由になってるの?」
「わかんない、警察内部も一部の人に乗っ取られたとかで、人質になってる人が居るとかで、やばいみたい」
「お嬢様、それと……」

そう言って、差し出されたのは一通の手紙。
中には、一行だけ書かれていた。

『大人しく、俺の元に戻ってこい。 隼人』

その手紙をびりびりに破いて、私は窓の外から投げ捨てた。
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