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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
大牙さんに手を引かれ、私は走り出す。
ただひたすら大牙さんの背中を追って、ずっと走り続ける。
なんだか、小さい時に一緒に遊んでいた男の子達を思い出した。
隼人君ではない、誰か別な人。
プラチナブロンドの髪に宝石みたいな青い目の人形みたいに可愛らしい男の子。
私の後ろには、長くて黒い髪に大きな瞳の女の子みたいに可愛い男の子が、泣きながらついてきた。
あの子達は誰だったんだろう?
そんな事を考えながら、大牙さんに手を引かれて行くと……、大きな広場には金髪のロングヘアーを後ろ結びしている蒼さんと、肩まであるロングヘアーをオールバックにしている明さんが居た。

「親父さん居るぞ、説明すんだろ?」
「あ、あの書類見たんだ。大旦那様からも話があるとかで、あの書類をもう一回渡してくれない?」
「コピーしておけよ」
「ごめん、時間がなかったから」

小さい時遊んだあの男の子達が、蒼さんと明さんと被って見えた。
でも、違うと思う。
だって、それが本当なら幼馴染の柳と桜は?
3人だけで遊んだって何か可笑しい。

「ちょっと姫ちゃんにはきつい話になるから、席をはずしててね」
「うん」

よくよく考えると、蒼さんと明さんってなんで私の事を姫って言うんだろう?
元々、あれはゲームの名前だったはず。
現実では聖っていう名前があるのに。
何か、私は違和感を感じた。

「おい、何ぼーっとしてるんだ?」
「あ、ごめん」

慌てて大牙さんの手を取って本家にある私の部屋へと戻って行く。
その途中、後ろから視線を感じたけど気にせずに歩き続けた。

「なぁ、さっき何考えてたんだ?」
「蒼さんと明さんって、何で私の事を姫って呼ぶんだろうって」
「そういや、あいつ等お前がゲームを始める前からそう呼んでたぞ?」
「姫って?」
「あー、確か。面識あると思ってたんだけど」
「ないよ。この前会った時に、はじめましてって挨拶してたの忘れたの?」
「そういえば、そうか」

部屋に到着。
桜がお茶を出してくれた所を、大牙さんが確保してた。

「おい、姉さん。一つ答えろ」
「はい、何でしょうか?」
「聖って、小さい頃蒼や明と会った事は?」
「さぁ、わかりかねます。彼等とは小学生の時からの付き合いですので」
「なんで、聖の事を姫って呼んでるのか、理由は知ってるか?」

それを聞いて、桜は不思議そうに首を傾げた。
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