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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
「お嬢様とは物心ついた時からのお付き合いですが、彼等にそう呼ばれる理由等ありません。本人に聞いたほうがよろしいのでは?」
「なんか、謎だね」
「うーん、理由がわからないな」
「蒼と明が本家の執事試験に落ちた事以外、本家とも縁がない存在なので。本当に理由があるとは思えませんよ」
「あいつ等って、執事の試験なんか受けてたのか?」
「ええ、2人とも本家にお仕えする召使一族に生まれました。小学校も、召使育成学校でしたし」

それは初耳。
まぁ、会ったのも間もないからしょうがないとは思うけど。
だって、召使いって把握し切れない程居るから、一人一人把握できるはずがない。
現に、たっくんだって自分の召使いは柳と睦月しか覚えていない。

「へー、だからアイツは一緒の小学校に行かなかったのか。そういや、蒼の家は結構な豪邸だった気がする」
「豪邸なのに召使いとして働くの?」
「召使いになれる事に意味があるのです。社長を続けながらも召使い業を続ける人もいらっしゃいますし」

世の中って、不思議な人達も居るもんだ。

「なんか、こう何もしないと暇だな」

そういえば、大牙さんって小動物みたいにずっと動いてて、じっとしている事なんてあんまりないかも。
そういう所が可愛いと思っちゃうんだけどね。

うーんと大牙さんが背伸びした。
そうしたら、腕がぐるんっ! って1回転したの。

「凄いっ、柔らかいねっ!」
「あぁ、俺水泳してたからな」
「へー、早いの!?」
「もちろん、メドレー選手だったんだ」

メドレーって何かわかんないけど、大牙さんが泳いでる所見てみたいかも。
きっと、いや……、絶対絵になってるんだろうなぁ。

「なら、今度泳ぎに行こうよっ!」
「あー、それなら前の警察のホテルで行っとけばよかったのに」
「あっちゃー、あそこプールあったんだ?」
「あったあった、凄いゴージャスなプール」

泳ぎたかったなーとでも言いそうな表情で大牙さんは窓の外を眺めている。
やっぱり、泳ぐの好きだったんだなぁ。
そんなに好きだったのに、泳がせてあげなかっただなんて……、少し胸が痛む。

「もう、あそこは敵地みたいなものだからな」
「でもさ、警察の人がこんな騒動起こして大丈夫?」
「ああ、それに関しては平気だ。他の部署の刑事が片っ端から締めてるから」

そう言いながらも、大牙さんは疲れてそうな笑顔で笑う。
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