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ラブ❤ゲー!
第8章 休憩してあげる
大牙さんの疲れてそうな笑顔を見て、私は少し不安を覚える。
今まで仲良かった人達も居るだろうし、犯人とみなさないといけないのは本当に辛いと思う。
それなのに、無理に気を張っていて、そのうち倒れそうで怖い。

「大牙さん、大丈夫? 疲れてそうだけど」
「あぁ、気にするな。そこまで疲れないし」
「本当?」
「ああ、本当。仕事内容はお前の護衛だからほとんと疲れる仕事でもないし」
「そっか」

そう言っても、なんか心のもやもやは拭えなかった。
何が原因なのかはわからないけど。
だって、目の間にいる大牙さんは非常に元気そうに笑っている。
演技とかでもなく、本当の笑顔で。

「お前のほうは大丈夫か? 犯人に連れまわされてたんだろう?」
「うん、大丈夫」

そう言って笑うと、大牙さんはさらりと私の髪を撫でた。
大牙さんは、私と目が合うと目を細めて笑う。
その笑顔が非常に柔らかくて、きゅんと心が高鳴る。
そうして、どんどん大牙さんの顔が近づいてきて……。

その時だった、いきなりドアが開いたと思ったら、大牙さんの頭目掛けてぬいぐるみが飛んでくる。
けれども、たやすくそのぬいぐるみを受け止めた。

「お嬢様から離れていただけませんか?」
「おいおい、お前は弟のメイドだろうが」
「何の事やら」

出た、柳。
いい所だったのに、このお邪魔虫!

私は、柳を睨むけれど柳は笑顔を崩さぬまま私達の間に割って入ってくる。
2人で並んでベッドに座っていたんだけど、無理やり柳も入ってきたから少々座るにはきつくなった。

「おい、執事。働けよ」
「働いていますよ?」
「何処が!」

その後は、2人楽しそうに喧嘩を始めてしまって……。
大牙さんが心なしか活き活きしはじめた所を見ると、妙にいらついてしまって、2人を残りして部屋を出た。

すると、大牙さんが部屋から出てきて、私の後を追ってくる。

「何処行くんだ?」
「暇だから、散歩するだけ」

本当は、何も予定なんてなかった。
でも、何か予定を作らないといけない、そんな気がしたから。

「ふーん、それならもうゲームするか?」
「もう出来るの?」
「ああ、警察の上層部の奴等が、服だけは移動させてくれたから」
「ギルドルームとかは?」
「あれは、駄目だ。弟が大きい買い物したから、お前等の身元がバレたんだ」

それを言われて、何処でバレたか納得できた。
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