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ラブ❤ゲー!
第9章 婚約してあげる
「だ、だって……! 俺から言うとアイツに勝った事にはならないし!」
「はぁ!? 何それ! 人のお姉ちゃんを何だと思ってんのさ!」

柳って、ただ隼人に勝ちたかっただけじゃないの!?
今まで心配して、色々してあげてた僕が馬鹿みたいじゃん!

あーもー!
このまま大牙さんと結婚しちゃえばいいや!
あったまにくる!!

お姉ちゃんを隼人から勝つための道具だなんて!
あの桜ちゃんの弟だと思えないや。

「柳、流石にそれはあんまりだと思うよ?」
「なんでだ? 大切なのは結果だろ?」
「応援してた自分が馬鹿みたいだよ。もう、勝手にしたらいいんじゃないのかな」
「ほーんとほーんと!! 睦月ー、こんな奴ほっといてゲームしよー」
「拓、だから僕は脳が弱くてゲームできないと何度言ったらわかるの?」
「えーっ、つまんなーい!」

桜ちゃんは、彼氏にべったりで取り付く隙も見せてくんないし。
柳はウザいし。
睦月は遊んでくれないし。

あーあ、もうつまんないつまんないつまんないつまんないっ!

あまりにもつまんないから、お姉ちゃん達のトコに行こうとして外に出たけど……、ヤバい時に来ちゃったみたい。
だって、ドアを開けて外を見たら……、大牙が王子様っぽく膝まづいて、お姉ちゃんの手の甲にキスしてた。

お姉ちゃんってば、顔を真っ赤にして驚いてる。
そんな様子に大牙はご満悦な様子で、ニヒルに笑ってる。
かと思ったら、可愛らしく上目遣いしてやんの!
目だって少し心配そうに潤ませて。
アイツ、自分の容姿を使いこなしてるんだー、参考になるー!

「嫌か?」
「う、ううん……、嫌じゃないっ! 凄く嬉しい……!」
「そりゃよかった」

もっと背が高かったらモテてたんじゃって思ったけど、反省反省。
全然そうじゃなかった!
大牙って女の子から凄いモテてるんだろうなー!

「拓、覗き見は駄目だよ」

これからーって時に、僕は睦月に見つかって部屋の中に引き戻されちゃった。
なんであんな会話になってるのか、凄い気になるのに!

部屋の中では、僕のベッドの上で柳がふてくされてた。
あれは、当分部屋から動かないんだろうなぁ……。
あー、もうめんどくさーい!

だからって、柳を部屋から出したら修羅場だし?
本当にどうしよう。

「僕、お菓子取ってくる」

それだけ言って、僕はまた外へと飛び出した。
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